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てんやわんやだったけど、娘が楽しめてよかったお正月。

年末年始は、大晦日に息子が発熱したことから始まった。

「部屋からでてこんといて」

食事を息子の部屋へ運び、隔離してもらうことにした。


娘は元旦に来るという。

家の状況を話したが、それでも来るという。

幼なじみに会う約束もあるらしい。

次の日、夕方には駅に着く娘を迎えに行く用意をしていると、とんでもないことが起こった。

義姉一家もやってくると、夫の携帯に連絡が入った。

こちらにも、家の状況を話すもそれでも来るという。

それも、甥っ子が近々結婚を予定する彼女を連れて。


へ?!💦


仕方がないので、予定していた「すきやき」の材料と、お寿司を買い足すことにした。

あとは、簡単なおせちを作っていたので、それを食べてもらうことにしよう。

あ~ぁ、せっかく、娘のために作ったのに・・・。

せっかく、娘と私たち夫婦の三人で、食事の時間を設けようと思っていたのに・・・。

そんな気持ちもあったが、心なしかホッとした。

娘にとっても、その方が楽しいかもしれない。


迎えに行った車中では、幼なじみや同級生の近況、仕事のことを話して、ご機嫌だった娘。

私たちが、娘を迎えに行って帰ってくる時間に合わせるようにして、義姉一家がやってきた。

食事のあいだは、隣りに座っていた義姉と、なんだか楽しそうに喋っていた。

お互いの携帯の動画を見せ合ったり、幼い頃のアルバムまで持ってきて、それはそれは楽しそう。

義姉自身も、自分の娘とは幾分距離感を感じさせるところがあるが、娘相手に話しは尽きないようだった。


そんなものなのかな。


義姉も、すごく楽しそうだった。


一方で、わたし達夫婦は、甥っ子とその婚約者と、台所で会話が弾む。

「お前、いつもいじられるの分かってて、ようおっちゃんに会いに来るんやな」

「おっちゃん、それが嬉しいんやろ。だから会いに来たってるんやん」

そういう甥っ子は、夫が面食らうようなことを言う位に大人になった。

「正月早々、若いモノに説教されるとは、思ってもみいひんかったわ」

さいごは、夫がそう嘆いていたから、いじられていたのは夫の方かもしれない。

娘はその後、幼なじみに会いに行き、義姉一家は帰って行った。


気持ち的に忙しかったけど、娘が楽しめたから良かったのかなお正月。


2日の日、お昼前には娘を送り届けることになった。

その時から、車中での夫の様子が怪しかった。

マスクはつけていたと言えども、止まらない咳。

先々週に息子から夫に回ってきた風邪をうつされててしんどい思いをした私は、家の中でも手洗いうがいをして警戒していた私は、そこまではセーフ。

帰ってきてからも、「うつされるのんイヤやから、そっちで寝て」と、母屋のリビングに夫を隔離。
「布団を持って行こうか」とも言ったけど、「こたつで寝る」という。

「お母さま、インフルエンザにかかられたんですが、解熱剤使わせて頂いていいですか」

次の日、看護師さんから電話を受け取った夫も、また、高熱にうなされていた。

全くちがう場所に居ながらにして、全く同じタイミングで熱を出した、義母と夫。

義母のことは、施設の方できちんと対処して下さって、本当に有難かった。

「父ちゃん、こんな感じやから、ちょっとでも喉がイガイガしたら薬飲みや」

娘にそう言って送り出した私が、その次の日、まんまの症状になった。少しは覚悟をしていたけれど。

娘に言った通り、いち早く風邪薬に手を付けたが、対処しきれなくて、体温は39度9分まであがった。

およそ20年ぶりの、インフルエンザ。

ここにきて、夫もわたしも、ようやく落ち着いたが、お互い悠々とそれぞれの部屋で過ごしてきた。

リビングを通らないと義両親の部屋へは行けないので、義両親が居たらあり得ない。

私たちは、お互い、家に居ながらにして、別々の部屋で、夜を過ごすのは初めてだった。

今までにない、ゆったりとした夜の時間を感じるのは、きっと夫も同じで、心ゆくまでテレビを楽しんでいるようだった。


数日前から、仕方なさそうに、ひとり仕事初めに取り掛かった息子。

「なんなら、1週間くらい放っておけばいいのに」

危機感を持たない息子のことを思い、助言する私を無視して、夫も昨日から畑へ。

私は、確定申告のための、書類を整理し始めた。


普段の日常に戻りつつあるが、相変わらず、夜は別々の部屋で過ごす私たち。

もし、夫が戻ってきたら、言ってしまうかもしれない。

えぇぇぇぇーっ?! Σ( ̄□ ̄|||)

うっそぉーっ?!💦

戻ってくるのおぉぉぉー?! 😱

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