戻り梅雨のなか、人の優しさに触れたり、仕事の進み具合が心配だったりの一日
今年の天気はややこしい。
今の時期、「戻り梅雨」だとか何とかいって、天気がものすごく不安定のよう。
山椒のとり始めのこの時期、雨と重なることが多く、雨が急に降ってきて、仕事を2時間、3時間で切り上げることも、時々ある。
採った山椒を、まんべんなく乾かす必要があるため、必要以上に濡らすことは厳禁なため、雨の中の仕事は基本しない。
朝8時からはじまる仕事にあわせて、遠方からくるアルバイトさんのために、朝6時半には、ツイッターに今日の仕事の有無をツイートするのは私の役目。
朝6時ごろから、その日の天気予報をアレコレ見て回り、主人とその日の予定を決めるのは、この時期の決まり。
今年は天気予報によって、雨の予報が見事にちがう。
それだけ、天気が不安定で、気象予報士さんにとっても「よみにくい」といったところだろうか。
今日の主人の予想は、「お昼くらいまで、もつんちがうん?」
え?!
と一瞬思ったけど、もう仕事が2日ほど滞ってる。
昨日の天気予報では、お昼過ぎに降りだすとか言っていたけど、そんなにもつかなぁ・・・
というのが私の見解。
でも、仕事が滞っている分、お昼までもつほうに賭けたい気持ちも大いにある。
ま、3時間ほど、雨がもてば十分かな・・・と、本日のツイートの内容は決まった。
本日の仕事は通常通り、始めます。
雨が降り次第切り上げますので、よろしくお願いします。
・・・でも・・・。
やっぱし、そんなに天気もたないかも・・・。
もういちど、雨雲レーダーをみると、若干雨が降る時間、早くなってない・・・?
私は、ズルい予防線を張ることにした。
ツイートをもう一つ追加することにしたのだ。
本日は、天気予報が把握しにくいです。
もしかすると、短時間で仕事は切り上げになるかもしれません。
各自で天気予報を確認の上、お越しください。
こんな無責任なツイートは、初めてだったと思う。
そして、少しでも雨の降らぬ間に、仕事を進めようと、いつもより早い時間から、ひとり山椒を採ることにした。
だれもいない早朝の畑は気持ちよくて、そして、心なしか気楽だ。
ゆったりとした気持ちも相俟って、いつもよりマイペースで仕事を進めていた。
それでも、少しずつ仕事は進んでいく。
嬉しい気持ちがじわじわと湧いてくるけど、ちょっと待てよ・・・。
いま、何時?
いつもなら、早い人で7時半にはアルバイトさんは来てくれるというけれど、ダレの声もしない・・・。
そうか・・・そうだよね・・・。
これだけ今にも降ってきそうな空だと、誰もこないよね・・・。
少しだけ心細かったけど、雨が降るまで採ろうと、気持ちを切り替え、作業を進める。
駐車場に車の音や人の声が聞こえてきたのは、7時50分。
と同時に、シトシトと予想より早めの雨。
駐車場の下の畑で作業していたわたしは、降ってくる雨に戸惑うアルバイトの人が佇んでいるものと思って、主人に電話する。
オレ、駐車場に居てるで?!
わたしは、採れた山椒と荷物を持って、駐車場にあがることにした。
駐車場には、思った以上のたくさんの車。
私にとって、想像以上だった。
みんな、少しでも山椒採りを進めようと足を運んでくれたんだ・・・。
既に、帰られた方もいらしたようだが、どうやら、ほとんどのアルバイトさんはわざわざ足を運んでくださったよう。
アルバイトさんたちは、駐車場に着くや否や、主人に今日の仕事の中止を聞かされる形となった。
今日のアルバイトさんのバイト代は、ガソリン代だけが、かかっただけとなる。
申し訳ない気持ちが先行し、お詫びの気持ちを主人と共に伝える。
明日は、天気良くなるって聞いたよ。
明日、がんばろう!
様々なことばを残して、颯爽と皆は去っていった。
みんな、ありがとう。
私も気持ちを切り替え、家に戻ることにした。
倉庫に居た、イチバン古株の、そして、時々、私をイライラさせるアルバイトくんに不意に言葉をかけた。
誰も来てくれへんかったら、どうしようかと思ったわ。
でも、〇〇くんは、来てくれると思ったわ。
誰もいーひんかったら、ふたりで仕事しようかと思っててん。
ありがとう。
と。
皆に支えられていると感じた朝の一幕だった。
さぁ、雨が止んだら、明日の準備に取り掛かろうか。
少しでも明日の仕事がはかどるように、畑にちょっと行ってこよう。
と、雨雲が抜けたのを見計らい、お昼前にちょっと畑へ出向く。
空はやや明るくなってきた。
これなら、この時間帯から来てもらえば仕事できたじゃん・・・。
と、思いながら、仕事を進める。
このままいけば、お昼までにこの木、採り終えるかも!
気持ちも晴々だ。
と思った、ものの数分後、なんだか雲行きが怪しい・・・。
嫌な予感は的中する・・・。
ポツポツとくる間はほとんどなく、いきなり、ザーザーッと雨が降ってくる天気の変わりよう。
待ってくれー!
雨降らんといてくれー!
あと10分ほどで終わるねん!
待ってくれー!
と畑でひとり叫びながら、山椒の実をキリのよいところまで採りあげて終了。
やったぁ!終わったぁ!この木、終わったぁ!
喜びに満ち溢れたはいいが、ボトボトになってしまった私と山椒の実。
あ~あ・・・。
でも、明日の仕事は、取り掛かりが良さそうだ!
今日は、あとはずっと雨のよう。
大人しくしていようと思います。
いつも「note」を書くときに迷う、会話の部分。
丁寧に書かなきゃと、標準語で書こうとすると、なんだか違和感ありあり。気持ち悪いとさえ、思ってしまう(笑)
標準語が気持ち悪いのではなく、私が標準語を喋ることが想像できなくて・・・。
・・・・ので、そのまま自然に、関西弁でいいのかな。
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