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【わたしの推し本】日本語版タイトルは、まさにキャパオーバー中にひらめきました。(編集部 橋本)

7月20日より全国の書店さまにてご展開予定の「編集者の推し本フェア」。
この記事では、店頭POPよりももっと熱い「推しポイント」を、各書籍の担当編集者がお届けします。


◎この本を簡単に説明すると…

「どうして気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうんだろう?」
そんなふうに思ったことはありませんか。

心を守るための考え方から、ストレスへの対処法まで。
自分の心を理解し、うまく付き合うための20の心を整える方法をまとめた1冊です。

著者はイギリスの臨床心理士で、心理学的なエビデンスに基づいた「メンタルの取り扱い方」を、イラストや書き込み式のエクササイズを交えて解説してくれます。

イラストが可愛くて読みやすいのに役に立つ、とご好評をいただき、3万部を突破しています!

◎こんなあなたに届けたい!

心がお疲れ気味の人、最近ちょっと元気出ないな……と思う人に読んでほしいです。
編集者の立場でいうのもなんですが、本当に疲れ切ってしまうと、本を読むのもしんどくなってしまうんじゃないかと思います。そんな方でも読みやすいようにデザインや編集に工夫を凝らしたつもりではありますが、すっかりしんどくなってしまう前に、この本を必要としている人の手に届けられたらいいなと願っています。

◎編集中や発売後の裏話

この本は翻訳もので、原題は「A Toolkit for Modern life 」。
直訳すると現代社会を生き抜くための道具箱、という感じでしょうか(原題はカバーにもさりげなく載っています)。
ただ、他社さんの直近のヒット作で「道具箱」がタイトルに入った類書があったので、この言葉は使えない……なので日本語版のタイトルを考えるのに結構苦労しました。
でも、結果的にこの本らしさを表すタイトルにできたかな、と思っています!

◎わたしの「推し」ポイントはここ!

やっぱり、ゆるくてちょっとシュールなイラストでしょうか。
ぜんぶ著者さんが描いたイラストなんです。癖があるけど可愛いですよね。

Instagramもあります!!

この脳のキャラクター、正直かなり個性的だと思います。でも編集作業でずっっっと見ていたので愛着がものすごく湧いてしまい、脳さんが泣いているイラストを見て悲しくなったり、笑っているイラストを見て嬉しくなったりしていました……(脳さんって勝手に呼んでます)。
ユーモラスさもあって、不思議な魅力がありますよね。

イラストをベースにした書き込みページも多いので、読者のみなさまもちょっと癒されながらエクササイズに取り組んでいただけたんじゃないかな、と思います。

◎最後にお伝えしたいこと

「こういう人がメンタルを崩す」「私はメンタル強いから大丈夫」なんてことはなく、心の健康状態はグラデーションで、「あっち側」も「こっち側」もない、という考え方がとても勉強になりました。

必ず押さえておきたいのは、メンタルのケアは万人の課題だということです。「私は大丈夫」「自分には関係ない」「悪化してから考えればいい」というとらえ方を変えましょう。心の健康は、自分を含めすべての人に関係のあるテーマです。そして、悪化する前に向き合い、対処すべきものなのです。
心の健康状態は生きている限りつねに変化するものですし、何かのきっかけですぐに揺らいでしまうかもしれません。状況と人の組み合わせしだいで、心を病んでしまうことは誰にでもありうるのです。

p.8 はじめに より

私はわりとメンタルが安定しているタイプだという自負があったのですが、過信しすぎずに、違和感があったらすぐに対処しないとな、と意識するようになりました!

ほかにも、心の「キャパ」にかんする考え方や感情との付き合い方など、信頼性があって取り組みやすい方法が、1冊にぎっしり詰まっています。
この本が、みなさんの心のお守りになればとても嬉しいです。

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