出版社がつくった、賛否両論(?)の販促物をご紹介します
こんにちは。営業部の庄司です。
ディスカヴァーのnote は、編集部をはじめ、営業部やロジスティックス部、ITチーム、社長室や経理と、会社の部署横断で、みんなで運用していきます。
というわけで、今回は営業部から情報をお届けします!
せっかくなら営業部にしか書けないことを書きたいな、と悩んだ結果、歴代の担当がつくったよくわからない販促物について書くことにしました。
……え? もっと他に書くべきことあるんじゃないの?
いえいえ、この販促物に対する力の入れようこそ、ディスカヴァー営業部のDNAといっても過言ではありません。
ディスカヴァーは直取引という形態をとる、少し変わった出版社です。
ひとことで言えば、取次を使って本をお届けするのではなく、書店さまから直接受注をいただいて本をお届けしています。
営業が全国を回り、一店一店からご注文をいただいています。
オフィスは永田町にしかないので、地方の書店さまにお伺いするときは毎回出張!
直接お店に訪問する、ということを大切にする版元のひとつなのです。
実際にお伺いし、売り場を見ながらどの本を置くかを相談し、販促に力を入れる。
うむ! 販促について書けば、ディスカヴァーのことを知ってもらえるかも!
というわけで、力を入れすぎたあまり、物議をかもした歴代の販促物をご紹介します。
①『うまくいっている人の考え方』布、つくってみるか篇
発売以来、ディスカヴァーが大事に売り続けている本があります。
『うまくいっている人の考え方』です。
この本がもうすぐ100万部を突破しそうだというとき、
我々営業部はあるものをつくりました。
布です。
この紅白感、あたかも100万部突破! のおめでたさがありますが、あくまで「もうすぐ」です。フライングがすごい。
店頭では、ワゴンに巻いてもらったり、平台に敷いてもらったり、多様な使われ方をしていました。
目立ち度は抜群で、その後無事ミリオンセラーとなりました!
使っていただいたご担当のみなさま、本当にありがとうございます!
②『美人なしぐさ』パネルを鏡にしてしまおう篇
みなさま、HKKの法則をご存知ですか?
「ヒネル・カサネル・カタムケル」
これを活用すれば、誰でも即! 美人度アップ!
この威力を実感してもらうために、その場でご自身のHKKを確認してもらいたい……!
そうか、売り場に鏡があれば、この本の良さを伝えられるのでは!?
で、できあがったのがコチラ。
ミラーシートを活用した特製パネルです。
写り具合はこんな感じでした。
堅調に増刷がかかったのも、このミラー効果に違いありません……!
③『禁じられた遊び』手、生やしちゃえ篇
直近で売れている文庫新刊にも、アイデアと熱意を投下しています。
本のサナギ賞運営チームの熟慮の結果、本の世界を表現すべく、「手」をお送りすることにしました。
これ、閉店後の暗いお店にあったらけっこうやだな!
ですが、意外にも担当さんにはけっこう人気で、手を置きたいというご要望多数です。
気になった書店さま、いまならまだ在庫あります!
お客さまも驚いてくれること間違いなし!
④『もいもい』パネル、しゃべらせよう篇
『もいもい』は、あかちゃんが泣き止むと話題の絵本です。
これは、わたしがプロジェクトチームに入っているときにつくりました。
人感センサーで、パネルの前を通ると、「もーいもいっ、もももいもいっ」としゃべります(パネルが)。
な、なんでしゃべらせたかって、うちの絵本の前で足を止めてほしいから……!
A2サイズという巨大さ、しゃべり出すという意味不明さで、ちびっ子から大人気のパネルになってくれました。
しかし、担当さんから「お店閉めたあと、このパネルの前を通るといきなりしゃべり出すからビビる」というご報告も。
申し訳ありません。
ご好評につき、第2弾音の出るパネルを鋭意製作中です!
数量限定を予定していますので、続報をお待ちください!
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どうすれば読者の方に手にとってもらえるだろう?
どうすれば担当さんに楽しく売り場をつくってもらえるだろう?
試行錯誤した結果、ときによくわからない方向にいってしまうときもありますが、全ては本を売りたいという一言に集約されます。
販促物をつくるときは、毎回プロジェクトチームを組み、本を「どんな人に」「どういうふうに」手に取ってもらいたいかを話し合います。
読者のみなさま、ぜひ書店店頭に足を運んだ際は、売り場をご覧いただければ嬉しいです。
ひとつひとつのお店に個性があり、担当さんの思いが溢れているのが売り場です。
ディスカヴァーとしても、華やかな売り場づくりに少しでもご貢献すべく、今日もああでもないこうでもないと販促案を考えています。