VTuberのための確定申告ガイド~配信者/ライバー/クリエイターにも~
飲み屋で隣にいたお兄さんに絡んだら、スカウトされたのでデビューした、VTuber講師・禰好亭めておと言います。
▼こんな記事を書いています
今をときめく「バーチャルYouTuber」
私がカテゴライズされるバーチャルYouTuberを含めた「YouTuber」という職種は、現在高額所得者を輩出し、様々な年代の方が注目している職業と言っても過言ではないと思う。
本業としてだけではなく、副業としてや、自身(自社)の広告としての意味も持っているだろう。
そんな界隈で1月の頭にこんなツイートをしたら、すごく反響があった。
そう、確定申告。税金の話。YouTubeを投稿して収入を得たけど、これって申告必要なの?という方はもちろん、そこまで思考が至ってない人も多かったようだ。
「確定申告」とは
そもそも確定申告とは、めっちゃ簡単に言うと、「あんたの税金の金額決めるから、得た収入を税務署に申告してね」っていう国の制度のこと。
会社員(雇用契約でお仕事してる人)さんとかアルバイトさんとかは、雇ってる企業が一括して手続きしてくれてるから何も気にしなくていいんだけど、そうじゃない場合、自分でやらなきゃいけないんです!
その判断の目安となるのは「住民税とか年金の請求書みたいな振込票とかが自宅に届くかどうか」かなぁ?該当しない場合もあるけど、基本的にそんな感じの認識でだいたい間違ってないと思う(雑ですまん)。
確定申告が必要な人が、確定申告をしないと、税金を最大想定で請求がきたりするから大変!(めておの友人には一気に60万円の税金を請求された人も·····)
義務なので、知らない、じゃすまされない。知らないことは怖いのです!!!!
バーチャルYouTuberも確定申告は必要?
YouTuberの確定申告の記事はそこそこインターネットに落ちてることが分かったので、バーチャルYouTuber(VTuber)について注目して見ていこうと思う。
基本的に、VTuberの多くは「個人事業主」に該当すると思うので、必要と考えるのがBetter(最近だとフリーランスと呼ばれる人達とかも個人事業主に該当する)。
ただ、企業所属の場合、契約形態にもよるので、どんな場合に必要なのか、必要じゃないのか、簡単に分けてみよう。
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①VTuberの収入しかなく、企業所属。契約形態が「雇用契約」の場合
☞基本、不要なはずだけど、一応不要なのか、所属先に聞いてね。
②VTuberの収入しかなく、企業所属。契約形態が「業務委託」等の場合
☞基本必要。ただし、年間の利益が38万円以下の場合、不要。
③VTuberの他に会社員・アルバイトなどの雇われ収入がある場合
☞基本必要。VTuberとしての年間所得が20万円以下の場合は不要。
ただし、税務署への申告が不要なだけで、市区町村には別途申告が必要。
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今回上げた3パターンはあくまで例なので、不安な場合、所属先の企業に聞く、一度税務署に電話するなどして、自身で必要かどうか調べたほうがいいかもしれませんね。
💡利益がなくても確定申告ってしたほうがいい?💡
実は、赤字の場合、「純損失の繰り越し控除」とか、会社員給与との相殺とかあるので、税金額が下がるケースがあります。詳しくは調べたり専門家に聞くといいと思うんだけど、しておくといいかも?(青色申告じゃないと控除されないっぽい)
💡年末調整って聞いたことある?💡
年末調整は、簡単に言うと、会社員とかだと、年末になんか書類書かされるやつで、個人事業主の確定申告みたいなのを会社がやってくれるやつ。
白色申告と青色申告は何が違う?
確定申告をちょっと知ってる人なら聞いたことがあるであろうこの単語。
「白色申告」と「青色申告」という言葉。
個人事業主が確定申告をする場合、ほぼ、このどちらかで申請することになる。何が違うか簡単に説明しよう。
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①白色申告
☞比較的申請が簡易なもの。
②青色申告
☞申請は多少複雑になるが、白色申告と比べると節税効果がある。
青色申告で確定申告するためには、「開業届」が必要。
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青色申告だと、実際に、どれくらい節税効果があるのか?
ざっくり年間利益が100万円くらいの場合、19万円近くの節税効果があると言われている。ちなみに、基本的には開業届は事業所得発生から1ヶ月以内に提出する必要があるけど、提出しなくても罰則等はありません。また、開業届の提出タイミングによって、青色申告ができる、出来ない、があるので、詳しくは専門家に聞くか、税務署に問い合せてくださいね。
青色申告の場合、白色申告と比べてどれだけお得になるかをシュミレーションできるサイトもあるので、ココにも貼っておく。
☞ https://www.sumoviva.jp/knowledge/tax-calc/
経費に入れられるもの
色々あるけど、VTuberだとこのあたりは経費に含められるよ!
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・自宅配信に使うPC周りの機器購入費用
・家賃(仕事スペースの割合で経費として計上)
・電気代、インターネット代(仕事にどれくらい使うかの割合で計上)
・スキルUPのためのセミナー代(教育費とかで計上)
・ビジネス書(新聞図書費とかで計上)
・広告費
・スタジオ代
・同業者との食事にかかった費用(接待交際費などで計上)
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簡単に言うと、「利益を生み出すための費用」として使った金額が経費として計上できるってこと。経費が増えると、年間利益として申請する額が減るので、基本は増えるのがいいんだけど、無理なことをすると、後から税務署の監査が入って大変なことになるので、その辺りは見極めてきちんと申告するのが吉。
💡減価償却って聞くけどあれ、何?💡
1つの物品で10万円以上のものを購入した場合、それは固定資産に分類される。例えば性能の良いパソコンとかもそれね。その場合は、翌年も割合で経費計上出来たりするので、詳しくは調べることをお勧めします。
☞国税庁の公式説明
直近の確定申告はいつ?
確定申告は基本的に毎年2月16日~3月15日の期間で行われ、土日祝日が重なる場合は多少前後すると覚えておくといいかもしれない。
▼2020年分(2020年1月~12月の収益分)の確定申告
・期間:2021年2月16日(火)~2021年3月15日(月)
・届け出場所:管轄の税務署(郵送OK)もしくはインターネットで提出
・算出された税金の支払いもお忘れなく!
💡個人事業主の税金計算は、発生基準💡
振込みのタイミングではなく、発生のタイミングで計算する。
2021年1月に口座に振り込まれたYouTubeの収益は、おそらく2020年12月に発生しているため、今回の確定申告対象となる。
▼インターネットでも提出できる?
e-taxという国税庁のシステムを利用して、インターネットで確定申告が出来ます。
☞e-tax:https://www.e-tax.nta.go.jp/
利用する場合は「利用者識別番号の取得」を、事前に税務署に事前にしましょう!マイナンバーカードなどが揃ってれば必要ないけど、「利用者識別番号の取得」をしておけば、カードリーダーがなくても、一度管轄の税務署に行けば簡単な手続きで利用登録ができます👏
▼税務署に行って申告する場合、手ぶらでOK?
多分無理。先にデータでまとめておかないと、きついと思うので、国税庁の確定申告書等作成コーナーというサイトを参照して申請用データを作っておくのをオススメします。
☞ 国税庁 確定申告書等作成コーナー
申請用データすら作れない!って言う方は経費等のデータ全てを入れたノートPCを税務署に持ち込みましょう。
💡持続化給付金を受け取った方へ💡
2020年は新型コロナの関係で、個人事業主の持続化給付金を受け取った方も多いのではないでしょうか?(100万円まで給付されるという春~夏頃のやつ…)
この持続化給付金は、2020年の収入として計算に入れる必要があるので注意が必要です。
「確定申告」不安です!って方はこちら
ここまでで、自分に確定申告が必要かどうかは分かったけど、実際やるってなったらどうすればいいの?という方も多いはず。そんな方のタメにめちゃくちゃ初心者向けの書籍1つとお助けサービス2個、そして相談先をまとめておきます。
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📝オススメ書籍
『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』
☞Amazon:https://amzn.to/2MtVVGa
節税したいなら、税金で損したくないなら、分かりやすくて優しい確定申告の本を探してるなら、マジでオススメ。普通にマンガ形式なので、文字が少なくてパッと見て分かりやすいってのも魅力です。税金の堅苦しい説明が苦手な方にも。
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📝サービス①『弥生(やよい)』
☞ https://bit.ly/2ME0aiF
クラウド会計ソフト(インターネット上で経費計算とか色々やってくれるサービス)。
「やよいの白色申告 オンライン」は初期費用・月額ずっと0円で、「やよいの青色申告 オンライン」は初年度0円キャンペーンをやってたりする。
減価償却の計算とか、書いてある通りに入力すればいいだけのところが多いから、色々楽になるよ。
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📝サービス②『freee(フリー)』
☞ https://bit.ly/38nNRzz
こちらもクラウド会計ソフト(インターネット上で経費計算とか色々やってくれるサービス)。銀行やクレジットカードと連携させてデータを引っ張ってきてくれたりスマホ版があって使いやすい。最初の1ヶ月無料のお試し期間があり、基本有料。毎月の経費計上とかも楽だし、人が増えたら有料の価値はある。
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💡確定申告の公式な情報は国税庁発表のものを参照💡
色々紹介はしてきたけど、結局確定申告は国税庁の管轄。
なので、基本はこのページを参照するのがBetterです。
【初めて確定申告される方へ from国税庁】
☞ https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/hajimete.htm
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📝相談は専門家へ
自分一人で出来るならば上記の情報だけでOKですが、税金はちゃんとやっておいた方が絶対いい。なので、分からないのなら「専門家」「きちんとした情報元」の情報を調べたり、そこに相談したりしてください。関連詐欺も過去事例としてあるし、間違った情報程、怖いものはないです。
☞国税庁の記帳説明会
☞国税庁の申告相談ページ
☞税理士さん
☞市区町村の相談窓口
また、税理士資格のない方が「確定申告」や「税金」の相談に乗ることは法律で禁止されており、罰則もあります。専門家でない方には相談しないようにしてくださいね。(私も専門家ではありません。)
☞税理士法第59条第1項第3号
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今回のガイドラインは、あくまで、確定申告する上で知っておいた方が良いことをまとめています。詳細な方法や専門的な知識については、私自身は専門家ではなく、「経験した人」です。
分からない場合は、曖昧なままにせず、しっかりとした情報元で確認するようにして、確定申告に向かって貰えたらと思います。
今回、FANBOXというところで人気だった記事をnoteでもUPしました。今後も人気記事をおいおいnoteでUPしたり、note固有の記事も作っていきたいとは思っています。
参考までにどんな記事が人気なのか貼っておきます✋
▼月額500円で過去記事も読み放題のFANBOXはこちら▼
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