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ちゃんと孤独を味わいきると見えてくること


今回の日記は保育園留学後の変化について。
帰ってきてから少し間があいてしまったけど、ちょうど今日、留学中の写真を購入して懐かしくて筆が止まらず、忘れられない出来事なのでちゃんと書き留めておこうと思う。

そんなこんなで北海道から帰宅後、息子が一番気にしていたのは、いつも通っている保育園のお友達から忘れられているかも!ということだった。

先生から注意されて怒られてる人がいなくて最近クラスが静かだな〜くらいにしか思ってないから大丈夫だよ〜〜笑
なんて私はふざけてたけど、
彼なりに0歳からこれまで積み重ねてきた絆が試される瞬間だったようで
万が一忘れられていたときのために
名前と好きなモノをブツブツ唱えて自己紹介の練習を綿密にして、2〜3週間ぶりに登園した。

そんな心配は杞憂に終わり
クラスに入るなり「わ〜!!!北海道から帰ってきたの〜⤴︎!」とお友だちが出迎えてくれて
照れくさそうに通い慣れた教室にトコトコ入って行った。

息子は生まれた時から我が強く極度の負けず嫌い、
「お前のモノは俺のもの」を地で行く男だったので、
お迎えに行っても頻繁に「ちょっといいですか」と先生から呼び止められたり、園長先生とも何度も面談をしたり、どんどん落ち着いていくお友だちを横目に、3歳になれば〜!来年になれば〜!時間が解決してくれるはず!と何度も祈りを捧げてきた。
今回の留学の目的は、有り余る生命力の発散だったので、保育園での生活や人間関係に関してはそこまで期待していなかったけど、帰宅後すぐの明らかな変化には本当に驚いた。

まず、あんなに散々嫌だと言っていたお昼寝(その議題でも何度も園から呼ばれていた)を毎日するようになった!
私としては寝るか寝ないかどちらでもいいのだが、お昼寝mustという園のルールからあまりにもはみ出し続け怒られ続け、みんな頭を悩ませていたのに帰って早々「お布団が小さくて寝にくいから、大きい布団に変えて」と言ってきた。いまなんて?

それだけではなく、人との関わり合いも本当に変わった。今日あったことを聞いたとき、お友だちや先生に対して友情や愛情の矢印が向いたように感じられるようになった。いままではお迎えで先生に呼び止められるのが嫌すぎてほとんど背を向けていつでも逃げられる体制を取って息子が出てくるのを待っていたが、そんなこともする必要がなくなって、先生と笑って立ち話なんかもできるようになった。

保育園行きたくない!と毎日イライラしていた日々が、留学後にはお友だちが好きだから早く行きたい!に変わった。
ちなみに行きたくない対策として、気晴らしになればと、吉祥寺にある認可外保育園に週一で楽しく通っていたのだがそれも「もう行かなくて良くなった〜!」と自分であっさりと決断していた。

私は無性に一人旅をしたくなる時がある。大学生のときに初めて一人旅をしてから、アウェイで一人ぼっちになる時間をときおり持つことの大事さを感じていた。それはただ単に、自由気ままに〜ということじゃなくて、"ちゃんと独りを味わいきる時間"に価値があって、みんなのことを何倍も好きになって大切に思えて帰ってくる、その当たり前への体温をあげる行事を大事にしてたんだな〜と、息子の変化を見て実感した。
もちろん北海道の保育園は温かく迎えてくれたし一人旅とはちょっと違うけど、彼なりに2週間見知らぬ土地で初めましてのお友だちと関わりながら奮闘した経験が、ホームで待っていてくれたみんなへの愛に気づくためのスイッチを押してくれたんだと思う。5歳でその大事なことに気づいてくれたんだとしたらとっても嬉しい。

保育園留学をテーマに日記を書きなさい選手権に出られそうなほどいくらでも良さを語れる気がするけども、本当に色んな角度から切り取りたくなるほど息子にとっても、私にとっても貴重な学びだったな〜とつくづく思う。

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