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浦島、海の客人と『はやて(全)』完成祝いに宴を催す。


はい!ということでワタクシ浦島Ru太郎、またしてもイルカの技意句geekさんを拙宅にご招待いたしました!

こちらの一月の記事ではウミネコ童話集に収録されるgeekさん著の「はやて」に挿絵を描かせていただいた際の制作に関する諸々をご紹介したのですが、今回は、なんと!

あの「はやて」が約六倍の長さになってウミネコ制作委員会発行のウミネコmini文庫『はやて(全)』の姿で誕生しました!

しまった、背景のカフカにピントが合ってしまった…。

前出のgeekさんの告知記事にもありますように、mini文庫化に当たって、童話集に向けて描いた三枚の挿絵に加えて一枚描き下ろしまして、『はやて(全)』には私KaoRu IsjDhaの挿絵が四点収められています。

本記事ではその追加挿絵の制作裏話を、と言いたいところなのですが、その挿絵自体は公開できないため「ここを描くのにこういう工夫をしたのよ」などといった具体的な話はできません。
普段のコラボ裏話とは少し違った趣となるかと思いますが、最後までお付き合いいただければ幸いです(今回こそはそんなに長くならないはず……!)


きっとmini文庫書いてるんだろうな

六月、noteのタイムラインが創作大賞2024への出品作品で大賑わいだった頃、geekさんがいかにも「長めの作品を仕上げている最中」という趣旨のつぶやきを何度か投稿されていたのを覚えている方はいらっしゃいますでしょうか。「#創作大賞ではない」というタグと共に。

別にその時点では何のお知らせもいただいてはいなかったのですが、私は勝手に「geekさんはきっとウミネコmini文庫を書いてらっしゃるんだろうな」と思っていました。具体的に理由があったわけではないのですが、漠然と「mini文庫だ」と決めつけていました。

しかしその時点では「童話集のノリで挿絵を描かせてもらえないかな」などという図々しい考えは(さすがの私も!)持ち合わせていませんでした。

はやてmini文庫化のお知らせ

そうして、geekさんの「長い作品執筆」に関するつぶやきも一段落ついたようにお見受けしてからどのくらい経った頃でしょうか、不意打ちをかけるように、私のもとにgeekさんからメールがやって来たのです。

「はやて(全)かきました」、と。

そりゃもう、ビックリですわ。
ウミネコmini文庫をお書きになってるんだろうとは予想していましたが、まさかあの「はやて」がもっと長く深く読めることになるなんて……!
(そうお伝えしたところ、geekさんからは「mini文庫を書いてたって、バレてたんですね」とのお返事でしたが、一体全体どうして私は予想がついちゃったんでしょうね?)

そのお知らせと共に『はやて(全)』の原稿をお見せいただきました。そして童話集の「はやて」に向けて描いた三枚の挿絵をmini文庫にも掲載することへの許可を問われたのですが……許可も何も!こちらからお願いして載せてもらいたいくらいです!とお返事いたしました。

挿絵をもう一点

『はやて(全)』の原稿を拝読して「もう一枚くらい挿絵を描いても良いのでは?」と欲のようなものが顔を出して来まして、その旨をgeekさんにお伝えしたところ、geekさんにもそのお考えがあり、ウミネコ編集長にも同意していただけたとのお返事をいただきました。

当初から『はやて(全)』のmini文庫化は12月の文学フリマ東京での販売開始が目標とお聞きしていたので、お知らせをいただいた時点ではまだ時間はたっぷりあったのですが、ワタクシ「やる・やりたい」と思ったら突っ走るタイプ。お知らせをいただいた約一週間後、二点ほど仕上げてお見せしました。
別にその二点から選んでほしいと思ったわけでもありません。一枚目は、ボツ作としてお見せしました。と言うのも取り掛かる前に「こういう絵にしたい」というアイデアはほんのりお伝えしてあって、そのアイデアに従って描いてみたら「なんか違う」ものが出来上がったので、一応第一案は挑戦してみたということを見ていただくために。

もう一点のほうは、当初描く予定ではなかったモチーフだったのですが、同じアイデアに固執するのも良くない、と視点を変えて完成させたもの。
それをぜひ採用してもらいたい!という熱があったわけでもなかったのですが(この時点ではまだ描き直す気満々でした)、なんとgeekさんのお返事は

「やられた、参った。さすが」

と、想定外にお褒めいただきまして、採用作となりました。

絵をお見せできない上に加筆されたどの部分を絵という媒体で表現したのかも表記できないので、これ以上具体的には言及できないのが何とももどかしいですが、どうか『はやて(全)』をお手に取ってお確かめいただければと思います。

来月12月1日開催の文学フリマ東京39ウミネコ制作委員会ブースにて販売開始です。
一人でも多くの方にgeekさん著『はやて(全)』の世界を堪能していただけるようお祈り申し上げます。

ウミネコさんブースのその他のラインナップはこちらの御記事の後半でお確かめください↓


……え?何ですって?技意句さんの入浴シーンを見逃した方がいらっしゃる?
どうぞ、こちらでございます↓


【おまけ】
クイズです。
以下の絵はgeekさんに『はやて(全)』執筆に関するお話を伺ったことに着想を得て、『はやて(全)』の追加挿絵に合格をいただいた数週間後、完成しました。
さて、『はやて(全)』の何が私にこの絵を描かせたのでしょう?
(注:『はやて(全)』をお読みになってからお答えください。)


『Bez tebe tu nejsem, beze mne tu nejsi』 20 x 27 cm 顔彩