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ワタクシゴト雑記集

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自分自身の日常・非日常、他のマガジンには分類できなさそうな日記的なものを放り込んでいるマガジン
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記事一覧

年末雑記2024

 クリスマス休暇に入ったら、少し大きめの自主制作をしようと思っていた。作品のサイズが大きいんじゃなくて、手間がかかるという意味での「大きめ」。だからnoteで年内に上げようと思っていた小説は全部12月中旬までに仕上がっていたし、この年末は「2024年振り返り」とか「今年のまとめ」とかいった類のものは書かない、と決めていた。  こんなに準備万端だったのに、いざ休みに入ったら重い腰が上がらない。それならクリスマス明けに始めればいいかと思っていたら26日になっても何も始まらない。2

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今日の3分ドローイング

秋にしたためる「秋だ」という散らし書き

 数日前に日本にお住まいの方に「日本は秋を素っ飛ばして冬が来た感じなのですね」などという書き出しでメールを差し上げた。翌朝、車道に沿って並べてあるリサイクルボックスに向かったところ、ボックスの口の部分が凍って固まっていて私の分別ゴミを受け入れてくれなかった。冬の到来は他人事ではなかったらしい。パソコンを立ち上げたら-2℃と表示されていた。  六月に描いた水彩画で「いかにも秋」な絵が一枚あって、noteで公開するのは小説の挿絵に使えばいいか、と思っていたら秋に始めた連載は正月

文フリ大阪12つるとき書店の夢十夜祭!

本記事は2024年9月8日日曜日開催文学フリマ大阪12へのご招待でございます。 ちょっと待った、何なんですかその記事タイトル。 えっと、文フリまであと十日でしょ?で、最初「前十夜祭」ってしたんですけど、当日までに十夜あって、せっかく文学の祭りなんだからと思って、漱石の『夢十夜』を引っ張ってきたのです。 ……何だか無理がありまくる気もしますが、重要なのはタイトルよりも中身ですね。ささ、本題に参りましょう。 そう、だからあと十日ほどで文フリ大阪開催なのですよ。 私もですね、

牛乳風呂もレシピ要るんかいな?

工作員、ティーナに会いに行く⑤

本記事は当初一記事で終わらせる予定だったワルシャワ紀行の五記事目であり、最終回である。 ①から④はこちら↓ 前話までで二日目の午後に到達し、この後はさして特筆すべきこともない。最終話は二日目の夕方から三日目の帰りの鉄道の旅までの話をタラタラと綴っていこうと思っているので、さらっと目を通していただけたらと思う。 再び旧市街にてワジェンキ公園から中央駅辺りまで戻って小一時間ほど周辺をうろうろした後、土産物でも物色しようかと再び旧市街へ向かった。 朝と違って旧市街には人が溢れ

工作員、ティーナに会いに行く④

本記事はたった二泊三日の一人旅をこれでもかと言うほどのスローモーションでお届けしているワルシャワ紀行の続きである。 これまでの記事はこちら↓ 前回はたった四時間ほどの間の出来事を4000字以上に渡って書き連ねたのだが、今回はもうちょっと簡潔に行けたらいいなとは思っている(例の如く思っているだけ)。どうあれ、最終回にならない感は既に書き始めでムンムンに漂っていて、ご容赦いただければ幸いである。 目指すはSOHO ART CENTER旧市街広場でズキンガラス観察を堪能した後、

工作員、ティーナに会いに行く③

本記事はワルシャワという街を知るためには何の役にも立たない独りよがりなワルシャワ紀行の続きである。 これまでの流れはこちら↓ 第一話は出発前の話に終始し、第二話でやっとワルシャワ入りし、もっと簡潔に分かりやすく旅行記をまとめられたらいいなあとは思うのだが、思うだけで今回もどれだけの長さでどこまで行けるのか分からない。 それでもお付き合いいただける方がいるのではないかという希望的観測を胸に、進めて行きたいと思う。 ワルシャワで何をするのかたった二泊三日の旅行で、ワルシャワで

工作員、ティーナに会いに行く②

本記事は独りよがりなワルシャワ紀行の続きである。 ①はこちら↓ 前回の記事を改めて眺めてみると、『その名はカフカ』を読んでいない方には意味不明な部分が多いことが目に付く。 だいたい、記事タイトルに含まれる「ティーナ」が既に拙カフカをお読みでない方には「?」である。一応解説しておくと、ティーナは拙カフカに登場するポーランド人の元軍人である。 実は彼女の名前に置いて私はカフカ執筆の際、間違いを犯している。ティーナの本名はクリスティーナで、チェコ語のこの名の表記は「Kristý

工作員、ティーナに会いに行く①

もう長いこと、旅行のための旅行をしていない。 用事があってする旅行ではなく、観光や遊びが目的の旅行。 それを、していない。 理由はけっこう明白で、それは出不精の人ともう16年くらい一緒に暮らしているからで、「どこどこ行こう」と誘っても「そこで、何すんの?」と返されることが容易に予想可能で、よって仕事がある、手伝いがある、学会がある……そんな理由付けがなければ何となく国境を越える旅なんぞには出かけづらい環境で棲息している。 いやいや、人のせいにしてはいけない。 そもそも私は

2024年6月中旬のとりとめのない雑記

普段noteを書くときは常に何かテーマがあって、テーマから外れることはできる限り削ぎ落として記事をまとめるよう心掛けているのですが(「その割にまとまりの悪い記事が多いなアンタ!」って突っ込みが聞こえてきますよ、ええ、おっしゃる通りでございます)。 今、独立した一本のnote記事を書いてしまうほどの出来事ではないけれど、何となくどこかに記録しておきたいような諸々が頭の中に散らばっておりまして、それならたまには散らかったものを散らかった状態でnoteに納めておいてもいいかと思い

工作員、アジトにいながら紫乃さんに会う。

「来年の旅行にプラハにも寄ろうかと思って。せっかく大阪でお会いできたことだし」 と卯月紫乃さんにお声をかけていただいたのは昨年2023年9月、文フリ大阪が終わった数日後のことだったと思います。 紫乃さんと言えば俳句。特に最近は俳句に集中されるためnoteでもすまスパを卒業されたり(一時的なものなのでしょうか?)俳句以外のご活動を減らしてらっしゃいますが、実は私、紫乃さんのエッセイもとても好きです。 そしてご主人のゆうさんと共に気が付けば旅路におられる、という旅行家でもいら

浦島、玉手箱を手に帰路に就く。

あんなにドキドキワクワクソワソワした日本滞在も終わりに近づき、ワタクシ浦島Ru太郎、明日14日の夜、再び翼付きカメさんに乗って、チェコに帰ります。 9月10日に行われた文学フリマ大阪に参加した人間としては、その報告を記憶も新鮮なうちに書くべきなのだと思いますが、どうも私という人間はそういう体験談を順序立てて綴るのが向いていない根性なしのようです。 しかし、文フリについては私がお手伝いしたブースの店主、つる・るるるさんととき子さんがみっちりアツーい記事を書いてくださっていま

浦島、お江戸にて乙姫に導かれる。

ご報告遅れましたが私浦島Ru太郎、乙姫から授かった鶴の翼を駆使したカメさんに乗って先週末、無事日本上陸いたしました。 四年ぶりの空の旅ということで、道中いろいろ面白いことはあったわけですが、皆様にとっては本当にどうでもいいことばかりだと思われるので……端折ります。 実家は愛知県東部ではありますが、羽田空港に降り立ったので、一晩ホテルをとって、東京に留まることにしました。 というのも浦島、日本の地に足を踏み入れた翌日、乙姫つるることつる・るるる嬢とおデエトのお約束をしてい