ブランディングとこれから
まずは根岸さんの自己紹介をお願いします。
ー根岸
ダイニーでコーポレートブランディングのマネージャーを務めている根岸です。2024年5月にダイニーへジョインして、現在はブランディング・広報領域全般を見ながら、メンバーのマネジメントも行っています。
根岸さんが見ているブランディングチームでは、何を行っているんでしょうか。
ー根岸
大きく分けるとブランディング領域と広報PR領域の2つです。広報に関しては、さらにプロダクト広報・採用広報・コミュニティという3チームあり、マネジメントを担当しています。営業経験者でヒアリング力が高いメンバーや、メディア出身でメディアさまの立場になってPRを考えられるメンバー、飲食店さまのさまざまなデータから仮説を立ててPRに落とし込めるメンバーなど、バックグラウンドや得意領域が本当に各自バラバラなので、適材適所でバリューを発揮してもらえるような体制にしています。
根岸さんのバックグラウンドも気になります!ずっと広報としてキャリアを築いてきたのでしょうか。
ー根岸
私も営業畑からキャリアをスタートしました。大手金融企業の営業を経て、Chatwork株式会社(現株式会社kubell)でインサイドセールス・フィールドセールスを行い、広報に携わり始めたのは前職の株式会社リチカから。ここで1人広報を経験したのが広報キャリアのスタートです。なので、広報として従事し始めてからやっと3年目に入ったという感じです。ダイニーにジョインしてチームの立ち上げから行ったこと、また自分としても広報経験が短いなかでリブランディングや資金調達、社名変更など多くのプロジェクトを走らせていたので、この4ヶ月間は時が過ぎるのが一瞬でした(笑)
実は私が入社する際CEOの真央さんからもらったミッションは、「リブランディングをしてほしい」ではなく、「採用に向けたブランディングをしてほしい」というものでした。そこでダイニーの現状の課題を洗い出し、今のダイニーに必要な施策はなにかを考えた結果、資金調達のタイミングに合わせ、リブランディングと社名変更をお披露目するという手段に着手することにしました。また、私が入社する前から資金調達のタイミングはある程度決まっていたため、PRのモメンタムを最大化させるために、リブランディングと社名変更を資金調達のタイミングに合わせることで圧倒的なインパクトを作りたかった。なので、本来は半年から一年ほどかけて行うリブランディングもかなり急ぎ足で進め、資金調達のタイミングに合わせて発表ができるよう3ヶ月ほどでリブランディングが完了するスケジュールで行いました。
Xなどでも反響大きかったですね!“ヤマ”を作るにあたって、根岸さんはどんなことを意識しましたか?
ー根岸
課題の洗い出しから全て始まっています。ダイニーの課題として、「社内タレント人材の不足」、「発信に対する体制構築」、「メディア露出」、「一貫したデザイン面」の大きく4つがありました。
まず「社内タレント人材の不足」というのは、社名の認知不足とメンバーのタレント人材不足です。企業って、「この会社といえばこの人!」みたいな人がいたりするじゃないですか、例えば「Nstockといえば宮田さん」みたいな。これって営業観点でもPR観点でも、企業としてすごくインパクトが強いんですよね。ダイニーにはもともとタレント人材がいなかったので、インパクトの強い社長である真央さんをまずは爆速でダイニーのタレントにするために、真央さんにはXで毎日投稿をしてもらうことにしました。さらに取り組んだこととしては、真央さんのnoteでの発信でよりX上では伝えきれないより深い情報を届けることが大事だと考えていました。資金調達のタイミングで真央さんが発信したnote、多方面からかなり多くの反響をもらいました。
これも実は3ヶ月ほど前から内容や書き方をブラッシュアップし続け、然るべきタイミングで出せるように温めていました。企業の社長の発信はかなりインパクトが強いので、リスクも背負った状態での意思決定を行ったことを鮮明に覚えています。
さらに、社内に向けた取り組みも行っていました。会社として大きな“ヤマ”を作るなら、メンバーが発信をしてくれるようなモメンタムを作っておきたく、そのため、毎週のAll Hands(※1)にて「いいねした会」と題したSNSでの投稿を促進する時間を設け、メンバーがSNSで発信する習慣づけを行ってきました。まだまだありますが、こういった裏側での取り組みも作用し、今回このような話題性のあるリリースができたと思います。
※1 毎週月曜日に行う、先週の成果と今週の目標を部署ごとに発表する全社会。
また、ダイニーは「メディア露出がなかなか取れていない」状況でした。入社当初は、メディアさまとの繋がりも全くありませんでした。入社する前から「ダイニーは取り上げていただける要素を持っている」と感じたので、これまでメディア露出への取り組みをしていなかったことが本当にもったいないと感じました。そこで、資金調達やリブランディングの大型リリースを行うタイミングで、メディアさまにも掲載していただけるようコミュニケーション量を増やしました。既に多くのメディアさまに掲載していただいたり、現状も取材依頼が続々ときたりと、本当に感謝しています。
そして最後、「一貫したデザイン面」については、課題を突き詰めていった際に、リブランディングすることを通して解決することが多いのではないか、ということが経営陣と話す中で見えてきました。一連のリブランディングでの取り組みについては詳しく下記の記事にまとめているので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
入社して間もないのに、すごいです。noteといえば直近かなりnoteでの記事の発信数が多いですが、どのような目的で発信しているのでしょうか。
ー根岸
ざっくり言うと、採用広報目的でnoteの運用をしています。真央さんからもらったミッションの達成のために、noteの立ち上げは必要不可欠でした。その中でも現在注力している連載でいうと2つあり、『ダイニー社員食堂』と『ダイニーとこれから』です。
『ダイニー社員食堂』に関しては、人にフォーカスしたコンテンツになっています。これまでもダイニーとしてnoteでの発信は行われていたものの、運用体制が構築できていませんでした。またコンテンツに関しても一貫したものがなかったので、求職者の方にダイニーで働くイメージを持ってもらえるようにするため、メンバーのことがわかる記事を発信し続けることの重要度はかなり高いと考えていました。そこで週2回の発信はマストにし、調達のタイミングまでに各部署・年齢・性別もバラバラで働いているメンバーのコンテンツが潤沢にストックされている状態を目標とし、記事制作を進めました。また資金調達発表後から連載を始めた『ダイニーとこれから』については、チームや部署にフォーカスした内容にしています。「会社としては資金調達したけど、各チームとしてはどんなことやっていくつもりなの?」という観点で目指す姿を赤裸々に語ってもらうことで、求職者の方々によりダイニーへの解像度を上げてもらえればと思っています。
今回の様々な大型リリースをきっかけに、今後どのようにダイニーを盛り上げていきたいかや目標などはございますか?
ー根岸
これはメンバーにもかなり口酸っぱく伝えているのですが、“つくって終わりではなく、浸透させること”が大切です。じゃあ「浸透した状態って何?」というと、メンバー全員が新ロゴに込められた想いやブランドコアについて自分ごとで、自分の言葉で語ることができる状態を指します。また社外の方々が見るダイニーのイメージが一致している状態も作っていかなければいけません。話題性・モメンタムを作ったという意味ではやっとスタート地点に立ったかな、くらいなので、ここからは社内外問わず、ダイニーブランドを浸透させていくような動きも長期的に行い、全員が自分ごと化して語れるような状態をゴールとして根付かせていきたいです。
またブランディングチームとしての目標は、まずはプロダクト広報を徹底的にやりきることです。今回の一連の取り組みで会社の認知度はある程度高まり、採用においては前年比の10倍以上もの自己応募をいただきました。会社全体の影響だけでなく、各チームにも良い影響が出てきました。しかしプロダクトPRにおいては戦略を引ききれていなかったこともあり、プロダクトについてのメディア露出がまだまだ不十分です。直近は、発信数はもちろんですが時流や市場の課題に併せた質の高い情報発信をしていかなければならないと感じています。
さらに個人的な目標で言うと、チームメンバー全員が“点ではなく線の広報”ができるように育てていくことです。今回のモメンタムづくりも、各プロジェクトを1本の線の上でスケジュール通りに実施できたからこそ、大きな話題性を生むことができたと考えています。広報活動はストーリーラインに乗せる必要があるということを認識してもらうことから、まずはやっていきたいですね。
これからのダイニーがさらに楽しみになりました!最後に、ダイニーに興味がある方・選考を受けるか迷っている方へメッセージをお願いします!
ー根岸
転がっている多くの課題を見つけ、その課題解決のために立案した取り組みに関しては、挑戦させてもらえる環境がダイニーにはあります。課題基点で物事を前に進めてくれる方はきっと今のダイニーに合っています。これからダイニーは必ず成長して最短最速で大きくなります。ワクワクしたそこのあなた、絶対楽しいと断言できるので、一緒にダイニーを盛り上げていきましょう。楽しくなるダイニーを、私達と一緒につくりましょう!