バナナのお話
バナナはね、何にだってなれるんだ。
これは森に住むターおばさんが、よく言っていた言葉です。
ターおばさんの森の広い畑には、数え切れないほどの沢山のバナナの樹が植えてあります。
この土地を購入した20年程前から、ターおばさんは少しずつ少しずつ小さい苗を植え増やしてきました。
「医」にも、「食」にも、「住」にも何にでもなれるバナナ。
バナナはその実や花を食べられるだけでなく、1本の樹から、お薬や、ござ、お皿などの生活道具や、おもちゃ、装飾品などなど・・
これまでターおばさんが教えてくれたものだけでも、ほんとうに何にだって生まれ変われるんだな、って思います。
ターおばさん曰く、タイの昔の人はみんなその使い方を知っていて、だから家の庭には当たり前のように沢山植わっていて、根から葉の先まで皆さん上手に活用していたのだそう。
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1本のバナナの樹からできるストーリーを、いつか作品に残したい
これはターおばさんのささやかな夢です。
今のこの世が落ち着いたら、その夢をみんなで一緒に叶えましょう✨
タイにて
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