『少女終末旅行』は終わるまで終わらないよ🎶
SNSのトレンドランキングに懐かしい名前が!!……『少女終末旅行』!?
2017年、ちょうど7年前の今頃にアニメ化されて、同時期に原作コミックスも完結した作品。
当時、私はアニメを見て作品を知り、原作を購入したクチです。
どうやら、新潮社のWEBマンガサイト「くらげバンチ」で、11月5日11時59分まで、全42話が期間限定無料公開中になっているのがトレンドランクインの理由らしい。
YouTubeでも、ノンクレジットのオープニング「動く、動く」とエンディング「More One Night」の映像を公式が公開したとのこと。
(2024年11月2日現在、Amazonだと、コミックス全6巻のうち第1巻と第2巻がkindle unlimitedの対象、アニメ第1話が無料になっています。
マンガサイトでの無料公開が終わった後でも、こちらで試し読み、試し観ができるかもしれないので、終了後に気になった方はこちらが使えないか試してみてください)
人類の文明が衰退して、残っている人間もわずかとなってしまった世界。
朽ち果てて廃墟となった文明の遺物の中を、2人ぼっちの少女達がまったり旅をして進んでいく。
その途中で、生き残っている人間とか、しゃべる機械とか、謎の生物(?)とかに出会ったり…
『少女終末旅行』はこんな感じの内容です。
文明が滅びた上に、その内容についても伝承されていないような終末。
文明に染まっていない少女が、過去の文明に対して外部の視点からコメントすることで、ちょっと哲学的な鋭さを発揮するエピソードだったり、
我々にとっては馴染んだ日常を初めて体験するような彼女たちの姿に、何か原初的で大事なことを感じさせられたりするエピソードが魅力的な作品です。
個人的には、コミックスより先にアニメを観た方が楽しめるかなと思っています。
コミックスも、静かでもの寂しい感じがモノトーンで映えて、とても味があって良いです。
でもそれ以上にアニメの出来がイイ!!
背景の廃墟の映像、静かな周囲の中で響く機械音、情緒に合った音楽、どれもすごく良い!
(ベタですが、雨音と音楽が融合したアニメ第5話のエピソード「雨音」とか大好きです)
コミックス読む時も脳内補完してくれます。
そして、少女2人に声がついたおかげで、ほんわか、まったりする感じが前面に押し出されているのがさらに素晴らしい。
(オープニングの「動く、動く」の映像とか、まさにその象徴!)
おかげで、主観的には幸せにあふれている表面的な状況と、客観的にはどう考えても詰んでる状況とのギャップがすごい。
それが原作が持っていたもの寂しさをさらに引き立てているし、かえって妙な開放感まで視聴者に与えてくれるのです。
惜しむらくは、アニメは謎の生物(?)とのエピソードまでで、コミックス最終話までは映像化されていないことくらいでしょうか。
当時、ホントに好きで、公式設定資料集も購入しました。
アニメ制作関係者への長めのインタビューとか読み応えがあります。
この手の資料集は当たり外れが結構大きいですが、もし『少女終末旅行』が好きだった方にはおすすめできる内容だと思います。
ほんと『少女終末旅行』は、まだ知らない方にはぜひ一度、読むなり観るなりして欲しい名作です。
7年前にアニメを観ていた方、アニメは観たけど原作は読んだことない方、過去に原作を読んだ方も、この機会に再体験してみてはいかがでしょうか。