相棒21-5話、面白くなかった
もう、タイトルに書いちゃうくらい面白く無かったです。
脚本は岩下悠子さん。
相棒の生みの親である輿水康弘さんを除けば、亀山薫第一期から執筆している唯一の脚本家。
にも関わらず……相棒が亀山薫であることを全然活かせてない脚本でした。
いや、というか……それ以前の問題。
テーマありきで脚本書いてる感が臭い過ぎです。
今回で言うとそれは、「日本は大学などの研究機関にもっとお金を使うべき」ということ。
たまたまでしょうけど、TVタックルでビートたけしさんが主張してたことと全く同じ。
それ自体に文句は無いし、主張には強く同意します。しますけど……
テーマがメインになっちゃって物語が全然面白くないのは、ダメでしょう。
僕自身経験があることなんですけど、テーマありきでお話を考えると、つまらない作品になります。
「読んでくれる人を楽しませよう!」とだけ考えて書いた作品に、後からテーマが宿る。こっちが正しいルートなのです。
『デスノート』なんか、特にそうですよね。
「犯罪者を殺していいか?」なんて、議論を巻き起こしたくて書かれたものではありません。
ただただ「主人公vs探偵」の頭脳戦を楽しんで欲しくて、描かれているのです。
『相棒』に話を戻すと、脚本家の主張を杉下右京に喋らせてるのは、非常にどうかと思いました。
せめて……「テーマはふわっと感じさせる程度にしよう」って思って欲しかった。
まぁ、それでも面白ければいいんですけど。
ほんと、テーマありきの作品が面白かった例が無いです。
ありますか?僕は出会ったことないです。
4話が面白かっただけに、大きなダメージを受けました。
やっぱりドラマは脚本で決まりますね。
寺脇康文さんはすごく良かったです。活かしてあげて欲しかったなぁ……。
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