「何なんだこれは。」
僕、ずっと前に書店員してたことがあるんですけど、
「何なんだこれは。」
↑これが、何百冊と見た中で、
最も印象に残ったキャッチコピーです。
ある文庫本の帯に書かれていたこのコピー。
これだけで分かったら、なかなかの本の虫ですね。
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答えは、乙一さんの『ZOO』です。
まさに「何なんだこれは。」ですよね(笑)
大好きな作品です。
さて。
この「何なんだこれは。」。
とても便利で、脳内でよく使います。
最近でいえば、ヨネダ2000。
「何なんだこれは。」
映画で言うと、『大日本人』。
「何なんだこれは。」
漫画で言うと、『ファイアパンチ』。
「何なんだこれは。」
全部、大好きです。
なんて言うんですかね……否定じゃないんですよね、全然。否定じゃない。
さらに言えば、
理解できない自分の否定でもない。
松本人志監督の『大日本人』が世に出た時。
「面白かった」と言う人に対して
「俺は全然わからんかった。お笑いセンスの無い俺が悪いんでしょうね!」
みたいな絡み方をする人が居ました。
別に理解できなくてもよくない?😳
僕は「何なんだこれは。」って言いながらゲラゲラ笑ってましたよ。
それでいいと思うのです。
「何なんだこれは。」便利です。
心にはいつも、理解できないものを楽しむ余裕を持っていたい。
そんなことを思うのです。