蛇口から飲める水が出るということ
担当:事務びと
実りの秋
季節の食材を吟味するのも楽しい季節ですね。
お米も一時品薄でしたが少しずつ解消され有難く思います。
今年は豪雨災害も多く生産者の方々のご苦労はいかばかりか、
食卓に並ぶ料理を見て感謝しています。
地域ごとに安定した生活を目指して先人たちが苦労して整備した水路。
生活用水、農業用水が安心安定して供給されることが街の発展には欠かせません。
かつて川から汲んできた水、井戸を掘り汲み上げた水が、今日本では蛇口を回せば飲める水が出てきます。
しかしそのような国は世界では十数か国と言われています。
先日のNHK「新プロジェクトX」
「プノンペンの奇跡 〜希望の水道 国境を越えた絆〜」
を観ました(HNKオンデマンドで視聴可能です)
水道網を守る技術者育成という事業。先進国の水道事業が設備設置や技術提供をすることはよく聞く話ですが、この壮大な事業を北九州市の水道事業が行っていたということに驚きました。
現在も続けている事業で、この先も維持拡大のために協力していくということで、自国の水道事業も大変な現代で、海外の水事情の悪い地域へのノウハウ提供ができる仕組みが素晴らしいと思ったし、貫き続けられる環境が素晴らしいなと感じました。
最初は水道網を維持拡大するための事業でしたが、のちに水質改善の研究も行われ、やがて蛇口から飲める水が提供できるようになります。
カンボジアでは女性と子供たちが一日中川で水汲みをして、それも衛生的ではない水で生活をしていました。
番組の最後に、この事業に携わった北九州市の方が話した言葉が印象的でした。
「水道の普及によって、子供に教育の機会を与える、女性の社会進出を実現するという壮大な事業だった」
国が豊かになることを願い立ち上げたプロジェクトが実現し、この先100年も続くようにと努力し続けている現地の技術者の姿も印象的なドキュメントでした。
さて、わが地元郡山市の水道事業も壮絶な歴史があることは少し紹介済みですが、それぞれの地域で、今の水道網を整備するためにどれだけのことがあったのかということは紹介されていると思います。
歴史と現状を知り、市民が興味関心をもって目を向け続けなければ、安心安全なのか、それを維持し続けられるのかも確かめられません。
「7世代先の子供達へ暮らしを受け継ぐ」をテーマに活動しているTAMURAです。
ディレカを通して「水」にもっと興味をもって未来へ繋ぐお手伝いをしていくことを目標にいています。