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プロダクトと技術

自分がプロダクト志向になったのは、ハッカソンやインターンでの経験が大きいと思う。

これまで、個人開発よりも、チームで開発した経験の方が圧倒的に多い。
比率として、

個人開発:チーム開発 =  0.5 : 9.5 

くらいだと思う。

加えて、ただ何かをチームで作る、というよりも、「何かの課題を解決する」という目標が前提として存在していて、その手段としてプロダクトを使う、みたいな形式が多かったと思う。
数日間のハッカソンや、2~3ヶ月のチーム開発、半年~1年のインターンの経験など。

その中で、要件定義の前の部分から考えることが多かった。
「どんな機能を作ろうか」という会話から始まるのではなく、
「ユーザーは何に困っているのか」「本当に解決したい課題は何なのか」
という感じだ。


ある時は、ユーザーヒアリングを実施し、生の声を聞いて、それをもとに、プロダクトの方向性、ペルソナの選定等から始め、最終的にプロダクトバックログの作成に至る、みたいなこともあった。


ある時は、顧客が欲しい機能が沢山あり、話がまとまらず、要件定義に進めない、という状況も経験した。
そもそも、このプロダクトで「何を解決したいのか」というCoreの部分を決めずに、「機能」から考えた結果、本当にその機能が必要かどうか、本人でさえも分からない、という状況だ。

そのため、「How」から考えることを辞め、「Core」から考えることでその状況は突破された。


ある時は、ハッカソンなどで、どんなに実装難易度が高い機能を開発して、素晴らしいプレゼンをしたとしても、ユーザーのどんな課題を解決したいのかがズレていたため、全く評価されない、というチームも見てきたし、自分もその中の1人だ。
また、実装はまだ未完成だが、ユーザー自身も課題だと思っていなかった潜在的な課題を見つけ、それに対する解決策を提示したチームが優勝する、というような状況も見てきた。


これまでの経験から

再度上記の画像を出すが、やはり技術はあくまで「How」の1部分でしかなくて、そもそもの上段の階層がズレていたら、それは「価値の無いプロダクト」になってしまうと思う。
そのような考えもあって、私は「技術志向」というよりも、「プロダクト志向」と言われることが多いのかなと思った。
ただ、「How」の部分が実現できないと、そもそもアイデアだけで終わってしまうわけで、技術は大切だと思う。
アイデアは形にしないと、価値がないと思うので。
なので、両方とも大切なのだと思う。

私が、「プロダクト志向」に近いのは、やはりこれまでの経験が大きいのだと思う。
ただ、最近は技術的に困ることもあり、技術力を高める必要性は大いに感じている。

なので、何がユーザーにとっての価値なのかを考えるということをしつつも、それを実現するための手段も磨いていこうと思う所存である。

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