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【コミケレポ】お祭りの裏側へ(2024夏)
35度を超える炎天下のなか、10万人のオタクが集まる狂気のイベント。いや、お祭り。コミケ。コロナ期間の超少数のチケット販売期間を除いて、10年以上、まだエッチな薄い本をゴニョゴニョできない年齢から、ずっと通い続けてきたイベント。
今年の夏も、参加してきた。ただ、いつものコミケ参加とは少し違う。この日はなんと、人生初のサークル参加である。
お祭りの直前
友人がサークル出展をするということで、そのお手伝い兼買い物係でサークル入場することになった。超絶久しぶり(おそらくTYPE-MOONのカレンダーを買いに早朝並んだ中学生以来)に5時半に起床して会場に向かう。
7時半に無事に合流し、会場へ。ほとんどのサークルが入場前で、ガランとしているコミケ会場は新鮮だった。
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人の熱気はなく、冷房の空調で涼しいビックサイト。静かに並べられた机とパイプ椅子たち。ただ、大量に置かれたダンボールたちが、これから祭りを始まることを感じさせる。まさに祭りの直前。
そんな中で、友人スペースの準備を手伝う。我々が何気なく買い物していた裏側には、値札づくりやらポスター掲示やら、様々な細かい準備が必要だった。当たり前だけども、モノを作って売る、そのことの大変さと、それを数百円で買えることのありがたみを感じる。
そうして準備を終わったあと、お買い物要因として、企業ブースへ。ガッツリ列に並ぶコミケ参加はかなり久しぶりだった。入念な準備のつもりで持ってきていたスポドリ2本とお茶が一瞬にて消え去る。本当に恐ろしい。
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このときは帰りたさがヤバかった。
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無事にお買い物を完了し、お昼すぎから少しだけサークルの売り子を体験する。サークルの椅子に座って見るコミケは、いつもより少し目線が低くて、違和感を感じたのを覚えている。
でも、行き交う人々の生き生きとした顔(疲れて死にそうな顔もいるが)を、伺えるこの瞬間はすごく楽しい。
そしてまた戦場へ
大きなトラブルもなく無事に閉会。閉会の拍手を会場内で生で聞いたのは、これもまた始めて。せっせとサークルの片付けを行うなかで、周りを見渡すと、再び椅子と机だけの世界に戻ろうとしている。
コミケスタッフたちはレイアウトの変更もあるのか、どんどんと様々な作業を忙しそうに行っている。そう、我々の祭りは終わったけども、明日の祭りに備えての準備もあるのだ。この静かなビックサイトが、また戦場になっていく。
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そうか、サークル参加者も、また「参加者」なのか。真の裏方は、こうした会場設営をボランティアでやっているコミケスタッフたち。信じられないことだが、有志の人が中心になって、この巨大なイベントが作り上げられているのだ。
知識だけは、初参加のころから知っていたけども。こうして最後まで作業を続けている彼らを見ていると、改めてこの奇跡みたいな時間のすごさを実感できる。
いつかはスタッフ参加したい
ということで人生初のサークル参加であった2024年夏コミケも無事終了。打ち上げをして、帰路に着く中で、ボンヤリと思う。いつか、スタッフとしてコミケに参加してみたいと。
もちろん、生半可な覚悟じゃ務まらないことだから、しっかり悩むけども。これだけ楽しませてもらったイベントに何かしら貢献したい。そんな思いがふつふつと沸き立ってきた。
前々から漠然といつかコミケスタッフになれたらという思いはあったが、それを今回はハッキリと認識した。いつか、このイベントを支える立場になりたい。サークル参加をして、彼らの存在を強く認識し、ハッキリとそう思えた。
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改めて、色んな初めてを体験させてくれた、友人、そしてコミケに携わる全ての人に感謝を。いい1日でした。今年も夏が来たんだなと、このイベントに来ると実感できる。
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前回(2023冬コミケ)のレポはこちら。ポエム成分高め。