糸
何も知らないままで日常だけが過ぎていく
見えない運命の糸で縛られてることも気づかずに
異変を感じた時には 既に逃げられず
誰かの操る糸に踊らされていた
なら踊らされながら その糸を断ち切るよ
それがすべてを壊すことになっても
この身に受けた生を感じて 光の導く先
希望を生み出す
たとえ歪められた運命だとしても
この手を伸ばすよ
触れた幾つもの糸が この皮膚に血を滲ませても
その先に光があるなら
変わってしまった毎日 知りたくなかった現実
その全てが新たな糸となって 体の自由を奪っていく
もう元には戻せない 絶望に惑わされ
絡まった糸が呼吸をゆっくりと止めていく
あぁ もう 無理だ 涙が糸を伝ったとき
新しい光がその雫に反射した
この身に受けた罪を償って 闇をたどった先
現実を目にする
たとえ逆らうことのできない運命だとしても
足掻き続けるよ
まとわりつく全てを この身を守る武器に変えて
その先に真実があるなら
あの時 気付かなければ 今頃
不自由な自由の中で過ごせたのだろうか?
何も知らなければ この先
真実に裏切られることもないのだろうか?
そんな 仮定の話なんか必要ない
まとわりつく全てを この身を守る武器に変えて
今 全ての糸を断ち切るよ
この身に受けた生を感じ 光の導く先 期待を胸に抱(いだ)く
たとえ歪められた運命だとしても この手を伸ばすよ
絡まった幾つもの糸が この皮膚を切り裂いても
この先に真実があるなら それを掴み取るまで