【アルバニア】海沿いのDurrasってこんなところ
2024年4月に滞在したアルバニアの「Durras(デュラス)」の様子。
実は、滞在中からこまめにNoteに残したいと思いながらも、うまくまとめられないまま下書きに放置。あっという間に時間が過ぎてしまい、とうとう次の国に移動…。
これではまずい…。
アルバニアの中でもDurrasの情報はとても少ない。
「Durrasの事なら何でもいいから知りたい!」という人がいるはず、
私の下手な文章でも読んでもらったほうがいいのかなと思い書き始めたのに…。
雑な内容ながらも投稿することにした。
私がアルバニアで知ったことや感じたコトが主なので、ひょっとしたら「え?違うんじゃない?」というコトもあると思う。
軽く読み流す感じでDurrasの雰囲気を知ってもらえたら嬉しい。
もしも、え?本当?って違和感や疑問や関心が湧いた方がいたらラッキー。
実際にDurrasで答え合わせをしてみませんか?
Durrasの様子
2024年4月。私達が一か月の滞在をした街はDurras。海沿いの町。
ロングビーチがあるので、夏のシーズンはさらに賑やかなんだろうなぁと思う。
箇条書きメモ↓
<ビーチ>
正直なところ、海は私の故郷の方がずっと綺麗。
でも、一か月過ごしてみて驚いたのはビーチで過ごす人がとても多い事。
シーズンオフの4月、寒い日もあったのに常に人がいる。週末は更に人が増える。
週末しか開かない店がいくつもある。建築中や改装中のお店やホテルも多い。夏に向けて準備をしているんだと思う。
泳ぐ以外にも楽しめる場所があるのがDurrasのいい所。
一番多いのは日光浴をして過ごす人たちだが、大人むけにはジムがある。私たちは毎日といっていいほどトレーニング目的でビーチへ出かけた。
子供が楽しめるように、子供の遊具コーナーもある。移動式のおもちゃ売りが砂浜を走り凧を買う子をよく見かけた。
いい風が吹く日にはカイトサーフィンも見かけた。
ビーチサイドはホテルが立ち並び、海から上がったら部屋へ直行するような感じ。カフェもあるので、のんびり海をながめながら過ごす人も多い。ローカルのカフェではおじいちゃんたちがボードゲームに興じている。
広場では踊っている人達。
サイクリングロードでは自転車はもちろん、キックボードに乗る人も多かった。
<イタリアナイズ>
海を挟んで向かいがイタリアだからなのか、やたらイタリアを感じる。
・目が合ったらチャオ!と挨拶してくる人が多い
・イタリアなお店が多い
・イタリアンストア
・やたら目につくメイド・イン・イタリー
<トルコの影響も大きい>
・お菓子がトルコによく似ている
・とにかく甘いところがトルコに似ている
・トルコ料理の店も多い。
<意外だったこと>
・宗教色があまり強くない。トルコよりも感じない。
・モスクの祈りがあまり聞こえない。
・路上生活者はあまりみかけない。
・日本製品をほとんどみかけない。(車以外は見たことがない)
<インフラ>
今まで生活してきた国とあまり変わりない感じ。いい意味で普通。
■交通
Durresの街は車社会、バスも本数が多くあるがgoogleマップではDurrasのバス路線が出てこなかった。鉄道もあるが、工事のため休止中、再開はまだまだな感じがした。
■電気
毎日1~2回ほどの停電。5分ほどで復旧するので困ったことはない。トルコも同じくらいの停電はちょくちょくあったので、こんなものかなぁと思う。
<暮らしてみて感じたこと>
■まちの様子
一言で表すと「静かなところ」。
私が滞在している所(Durres)だからかもしれない。
YouTubeなどで首都のティラナを見る限りでもDurres中心と街の雰囲気は似ている。
どうして静かなのかなぁと考えてみたら、音が少ない気がする。
街の音、お店のBGMが少ない感じ。カフェもBGMがあるのは半分くらい。日替わりでいくつかのスーパーへ行ったが、どこも音楽は流れていなかった。日本や台湾のような店内の賑やかさはなく、落ち着いている。
トルコやモロッコではモスク、その前のフランスでは教会から毎日祈りが聞こえてきたがDurrasでは聞こえない。ほかに比べて数が少ないと感じた。
これには理由がある。この記事の最後に紹介するリンク先の動画を見てもらえると理解していただける思う。
■せかせかしていない
のんびりしていて、セカセカした感じが無い感じ。
例えば…↓
・車が止まって道を譲ってくれる
日本と違って海外では人に道を譲ってくれる事があまりないと思っていた。
車優先が当たり前になっている自分がいたので、毎回道を譲ってくれるドライバーには毎回驚いた。
・子供を見守る親の限界値が日本に比べて大らか
おおらかな子育てをしている気がする。
わんぱく坊やが海に向かってわーっと走っていっても、私なら心配になって追いかけるであろう速度の3倍くらいのスローペース対応なのがアルバニア流。
距離もやはり3倍くらい違っていて、ビーチで砂遊びをしている子供たちを親はちょっと離れたカフェのテラスから見守っている。
一見、迷子?お父さんやお母さんは?と心配になってあたりを見回すと、遠くから手を振っている。私もこれくらいゆったりと子育て出来ていたらなぁと思った。あの時は必死になっていたなぁと思い出したりした。
・夕方のスーパー
激込みの時間帯でレジに長い列ができていても、処理スピードは変わらず、待っている人も大人しく並ぶ感じ。何なら店員さんとの会話を楽しみに並んでいる客かのようにも見える。
・停電するも動じない
一度だけ、スーパーで買いものをしている時に停電したことがある。復旧までに時間がかかっていたが、お客さんは動じることなく買い物を続けていた。お店の人もレジが止まっているからと、電卓とメモで精算している。支払いを終えて外に出たら、他のお店は入口をカートでふさいで臨時休業に…。外出中の停電はその時だけだったが落ち着いた対応が印象的だった。これが日本でだったらどうするのかな?なんて想像してみたりした。
・バス
バスに乗り込むと中に車掌さんがいて、現金払いでチケットを買うシステムになっていた。
バスの運転は日本に似てやさしい。ときどき大きな揺れがあるけれど、停車はきちんと止まってくれて、乗り降りが終わるまで待っていてくれるのが印象的だった。
・地元の人との交流
丘の道を散歩中、たまたま通りかかった家の人に声をかけられた。男の子が出てきてこの町の事を色々と教えてくれた。そばにいたお母さんは看護師さん。ちょっと離れた町まで長距離通勤して働いているらしい。「この町には仕事がない。お金がない…。」とつぶやいていた。
一方で話をしているうちに、最近家を1つ売ったという話になった。え?!ちょっとまって…ひとつ?!と私が数に反応して驚いていたら、隣にいた男の子が「今は(家が)3つだね!」と言っていたのでさらに驚いた。
家が4つもあったの?4人家族で?ってことはひとりあたり一軒?!
私が「私は家を持っていない。つまりゼロ。だから旅をしているんだよ。」と男の子に伝えた。すると男の子は「宿はどこ?送って行ってあげるよ、明日も遊ぼうよ、お腹はすいたかい?レストランに行く?」と言い出し、真面目に心配されてしまった。かわいい男の子だったなぁ。これもいい思い出。
そして豊かさって何だろうと考えてしまう。
■総じて治安はいい
一か月の間Durrasは特に怖いと感じることはなかった。
■謎が解けないもどかしさ
事前に現地の情報や知識がないままアルバニアに来て、あっという間にお試し生活が終わってしまった。
外出するたびに、気になったモノやコトを家に帰って調べてみるという事をしていたが、わからないままの物が増えていく感じだった。
例えばこの標識って何だろう?って思って撮る。
画像検索しても検索結果はうまく答えを導いてくれない。
毎日のお散歩コースで周辺を歩いてみて私なりにだした答えは…
上は「ビーチ」、下は「ホテル」だと思う、多分。
ーー
カフェやレストランの看板で「Fast Food」と書かれているのをよく見かける。
どうしてここでFast food を強調するのだろうか?日本なら逆にあまりそれを強調しない。
日本語では、画像検索してもその答えは出てこない。
私なりの解釈では、ビーチ沿いの店だし、おなかすいたらさっさと食べられる食事が求められるんだろうなぁと…無理やり答えを出す。
ーー
砂浜にたくさん落ちている謎の物体
まっくろくろすけっぽい茶色い丸いやつ、これって何?と思って画像検索の結果ではマリモと出てくるが、違うような気がする。蹴ってみると綿あめのように軽く、あっという間に崩れてしまう。崩れたかけらを見ると枯れ葉、針葉樹っぽい。
私の出した答えは、
何かの植物が海に流れ着いて、風で雪だるまみたいに徐々に丸まったモノ。何の植物かはわからないけれど。
ーー
こんな感じで、気になったトピックを撮っては、家に戻っては調べることを繰り返しつつも答えがわからない、のくり返し。
知りたい答えが簡単にわかる世の中になってきているはずなのに簡単に答えが出てこない。
ーーー
夕食時にはアルバニアに関するYouTubeを観たりして、アルバニアがどんなところなのかと学んだりしていた。
最後にアルバニアの歴史を…
なかでも衝撃的だったのがこの動画。1990年のテレビ番組の動画。
(削除される可能性もあり。このリンクが観れなかったらごめんなさい。)
34年前のアルバニアよ様子を紹介している。私はすでに生まれていて、この番組もすきで良く見ていたはずなのに、覚えていない。
ネット検索すると、日本人の訪問がほとんどなく「99%の人が死ぬまで訪れない国」と言われているんだとか…。
ここまで目を通してくださった方はもうご存じだろう。
2024年4月現在は、ごく普通のオープンな国になっています。どうぞご安心ください。
皆様のアルバニアの旅が楽しいものになりますように。