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【ヒマラヤ山脈を歩く】歩く以前の話〜スタート地点を目指す


いざ、スタート地点へ!

登山許可をもらう麓のスタート地点から歩く人も見かけたけれど、
車で行ける最後の場所まで行ってからスタートする人のほうが多いらしい。

もちろん、私達もそうさせてもらう事にした。


出発日、ジープがやって来た。
ドライバーさんの名前はヒマ。

私が「ヒマラヤのヒマだね!」と言うと、
えへへと照れてた。ネパール人って大人しくてシャイなイメージ。

それでも、運転は違う。はにかみ笑顔でかっ飛ばすので結構揺れた。

私は助手席をすすめられ、壊れて固定されないシートベルトのつけ根と天井を両手で押さえながら、体を固定して、ひきつり笑顔で景色を楽しんだ。

お天気良好!



いつも雲に覆われていて、ちっとも見えなかった山々が
ついに姿を現した。


テンションあがる!


街なかを抜けてさらに山へ


バス、ジープ、バイクなど行き方は様々。
他に道はなく、目指す所は皆いっしょ。
追い越し追い越されて、まるでレースでもしているかのよう。

もちろん、対向からもやってくる。

崖スレスレでの交差になるたびに、
意味もなくお尻を持ち上げたりして…。


工事中の道も、お構いなし
もちろん交通整理員なんていない


途中、故障したバイクの人に助けを求められ、工具を貸していた。
WhatsAppで連絡を交換し、相手の顔写真を撮る。
流れるような手慣れた動きだったので、
貸し借りは山ではもよくある事なのかもね。

 ほぼ、こんな道をガンガン走る。


 地元のおじさん愛用ベストがかわいい。



途中ジープがエンストした時は
何かの冗談じゃないかと助手席で笑ってみたけれど…


笑顔が消えたヒマとジープ


本当だった。

とうとう動かなくなった。

こっから歩くコトになるのかなぁ…と思っていたが1時間ほどすると、代わりのジープがやって来た。

ヒマには申し訳ないけれど、不謹慎なんだけど、
新しいジープに荷物を載せ替えながら、私はニヤニヤしていた。


ヒマ、暇になっちゃったネ…。

ちびまる子ちゃんの野口さんみたいに1人でクックックッ…。

ヒマとジープを山道に残して
我々は、スタート地点へ。

ヒマ、数時間のお付き合いでしたが
お世話になりました。

かなり遅れ気味だが、スタート地点に到着。

「さあ!ここからスタート」


そうそう、帰り道も何台か道で止まったジープとすれ違った。

山への道は厳しいね。


プチ情報

英語の「レッツ!」や、日本語の「さあ!」みたいな表現をネパールでは「ラ!」というんだって。

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