【トルコ】自転車でバナナの山に行ったときの話
トルコのガジパシャははっきり言ってかなり田舎。
でも、サイクリストにとっては魅力的な場所だと思う。
海と山に囲まれた場所で、平地には真新しいブルーラインのサイクリング
ロードがあるので初心者でも安心して乗れる。
また、お手軽ヒルクライムができそうなルートもちょくちょく見かけるし、ちょっとのぼったら眺めのいい絶景ポイントも!
自転車に乗るたびに発見することが多く、いつも家に戻るころには
ニヤニヤ顔になってしてしまうほど楽しかった。
ということで今回はサイクリングの話にお付き合いください。
バナナ山にのぼる
今回のルートは幹線道路から海沿いの道に入り、分岐した山道をのぼり
小高い丘のような所を見て降りてくるルートにした。だいたい20㎞くらい。
幹線道路からはずれたルートに入り、山に入る道の入口には、いきなり遺跡が現れた。
上への期待が高まる。ゆっくりとのぼっていくと、見渡すかぎり一面のバナナ畑が見え始めた。
くねくねとした道を進んでいくとカーブが現れ、目の前の景色が切り替わる。曲がった先には収穫したバナナをトラックに積みこむ所が見える。
カーブをまがると満開のアーモンドの花エリア!
そして次のカーブは
海が見えるベストポイント!
ピクニック中の家族に挨拶をして通り過ぎる。
一本の山道をただずっとゆっくり上っているだけなのに、次々と目の前にイベントが現れてくるのが面白い。
途中で休みながら、無事にGoogleマップが指し示す場所にたどり着いた。
が、目の前に見えるのは一般的な家。
ちょうど、その家からでてきた男性がいたので声をかけ、「景勝地」と書かれたポイントをスマホで見せてみると彼はうなずいた。
確かにここだが、どうやら私有地なので許可が必要らしい。
「今、許可はもらえますか?」とその場でお願いして無事に了承を取り付け、何と無料で案内してもらえることになった。
進入禁止の看板を通り過ぎると、目の前にカギのかかったゲートが現れた。
敷地に入るとGoogleマップが示した通り、そこはまさに「景勝地」だった。
目の前はパノラマの海!そして振り返るとバナナ!どこを見ても目に優しい景色。
バナナがすべてブルーシートで覆われていて山全体を見渡すと、青のドット柄が目に入ってくる。
他にも、バナナの栽培に使う道具を見せてくれたり、バナナ以外の果樹もみせてくれたりしていた。
バリッシュ マンチョ?!
私が日本から来たと伝えたら
「バリッシュ マンチョ」と連呼している。「トーキョー」とも言っているので、ひょっとしたら有名人で東京に来日したのかも?と想像し「アーティスト?フェイマス?」と言ってみたら、大きくうなずいていた。
肩をすくめて首を振って(こんなに有名なのに知らないなんて信じられない)と言った様子でいるので、申し訳ない気持ちになる。
スマホにメモしてかえって調べたら、この方がバリッシュ マンチョさんだった。
トルコでは伝説の人だったらしい。
この山一帯はみんな家族のものといっているようだった。
思いっきり私有地にずかずかと入ってきたことになる…。知らなかったのでお詫びと案内の御礼を言い、そそくさと山を降りた。
ごほうび大事
山を下りて海とビニールハウスが見えるベンチを見つけて持ってきたデーツと紅茶でトルコ人っぽいティータイム。
田舎でいい感じのカフェがみつけられないときは
持参して適当な場所で休憩する。
疲れない程度に「楽しいなぁ」と思うところで終わるのが
また次の楽しみになるのです。
今回のサイクリングはこれでおしまい。
次回は、素敵な出会いの話です。
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