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2022年大ブレーク確実!?のラッパーがニューアルバムをドロップ! Yeat - 2 Alivë (2022)
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最近の音楽シーンでは、Masked WolfやMooski、Muni Longといった無名のアーティストがTikTokを通じてチャンスを掴み、世界中にその名を広めていくという新しい動きが確立されつつあります。
一時期はXXX TENTACIONやLil Pumpといった「Sound Cloudラッパー」もブームを起こしましたが、今は「TikTokラッパー」の時代がやってきています。
今回紹介するYeat(イート)もその一人で、彼の「Sorry Bout That」はTikTok上で14万本以上の動画に使用され、アメリカのラップシーンで最も注目を集めているラッパーの1人です。
そんな彼が、2022年にセカンドアルバム「2 Alivë」をドロップ。
ここでは、あまり知られていない彼のこれまでのキャリアと、このアルバムについて解説します。
レーベル : Field Trip Recordings, Geffen Records, LISTEN TO THE KIDS
リリース日 : 2022年2月18日
名前 : Yeat
本名 : Yeat / Noah Oliver Smith
年齢 : 22歳
出身地 : オレゴン州ポートランド
母親から聴かされていたT-Painに大きく影響を受ける
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メキシコ人の父とルーマニア人の母の間にカリフォルニア州アーバインで生まれたイートは、10代でオレゴン州ポートランドに移り、現在はロサンゼルスを拠点に活動しています。
FutureやYoung Thugなどアトランタのラッパーに影響を受けたようですが、最も影響を受けたのは子供の頃に母親が聴かせてくれたT-Painだと明かしています。
だから俺は歌ったりしてるんだ。
歌は歌わないけど、そこからインスピレーションを受けた気がするんだ。
彼は本当にオートチューンのGOATなんだ。
オートチューンの第一人者であるT-ペインは、カニエにオートチューンを指導したことでも知られ、Lil Uzi VertやThe Weekndの現在のスタイルに大きな影響を与えたと言われています。
T-ペインについての記事はこちら。
イートは2016年頃からLil Yeatとしてキャリアをスタート。
ステージネームは、吸ってハイになっていた時に、人々に親しまれるような名前を考えようとして思いついたと述べています。
ただ、一言で言えば、シンプルで親しみやすいものにしたかったんだ。
みんなが俺の名前を聞けば、聞いたことがあるような名前にしたかったんだ。
また彼は、ドラッグの使用がきっかけで音楽の世界に入ったことを明かしています。若いころはLSDをやっていたそう。
それは俺の心を開き、自分と違う考え方をするのに役立ったと思う。
ラップができるようになったわけじゃないけど、自分の心が動けば何でもできるという考えを与えてくれたんだ。
でももうアシッド(LSD)はやらないかもしれないね。
その後、現在のステージネームであるYeatに変えて2018年に EP「Deep Blue Strips」をリリースし、翌年にミックステープ「Wake Up Call」(2019)をリリース。
Yeat - Stay Up (2019)
同年にオランダ出身で、DrakeやLil Uzi Vertを手掛けたプロデューサーClibboとのコラボEP「Different Creature」(2019)をドロップ。
またその年の終わりには、ミックステープ「I’m So Me」(2019)をリリースするなど、精力的に活動してきました。
TikTokでバイラルヒット
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2020年まで順調にミックステープやEPをリリースしてきたイートは、2021年に大きくキャリアを飛躍させます。
ミックステープ「4L」(2021)をリリースし、同テープに収録されている「Sorry Bout That」をスロー再生した楽曲がTikTokで注目を集め、YouTubeで公開されたMVは500万再生を記録。
さらにTikTokバージョンと題されたスローバージョンは、オリジナル動画の再生回数を上回る800万回を記録しています。
この曲は、イートが思いつきで出来たと語っています。
俺の音楽はすべてそうなんだ。
文章を書いたりすることはないんだ。
Yeat - Sorry Bout That (2021)
同年にEP「Trëndi」(2021)を発表し、収録曲の「MAD BOUT THAT」はYouTubeで200万再生を超えるヒットとなりました。
Yeat - MAD BOUT THAT (2021)
勢いに乗る彼は、アルバム「Up 2 Më」(2021)をリリースし、アルバムに収録された「Monëy so big」はMVが無いにもかかわらず、YouTubeで900万回再生を記録。
Yeat - Monëy so big (2021)
また「Gët Busy」は、Drake(ドレイク)がInstagramのストーリーで紹介したことにより、多くの人に知られ、その後イートのInstagramでは、彼との2ショットを投稿しています。
Yeat - Gët Busy (2021)
ニューアルバム "2 Alivë"
ドレイクにフックアップされ、アルバム「Up 2 Më」のヒットで100万ドルでInterscope Recordsと契約し、多くの人が彼の新しいアルバムを待ち望んでいました。
そんな中、2022年に初のメジャーレーベルからアルバム「2 Alivë」をドロップ。
本作は2021年に発表したミックステープ「Alive」の続編で、全20曲が収録されています。
ゲストアーティストには、彼の憧れであるYoung Thug、彼のレーベルYSL RecordsのGunna、Yung Kayoが参加。
過去にイートはYoung Thugについて言及し、彼の曲を多く聴いて学んでいたと明かしています。
自分のスタイルが一つに定まっていない気がするんだ。
俺は、狂ったように異なるヴァイブスを持っていて、狂ったように全く違うスタイルを持っている。
曲によって声の出し方が違うのは、Thugの曲をたくさん聴いて身につけたからだと思うよ。
またLyrical Lemonadeで知られるCole Bennett(コール・ベネット)が「Still Countin」(2022)を監督し、MVは先行で公開されており、コール・ベネットがTwitterで「Yeatは今年ブレイクするアーティストだ」とツイートするなど、彼からもお墨付きを得ています。
yeat is the breakout artist of the year
— Cole Bennett (@_ColeBennett_) February 3, 2022
Yeat - Still Countin (2022)
終わりに
2月下旬にはロサンゼルスのThe Roxy Theatreでアルバム試聴会が行われましたが、混雑のためロス市警により閉鎖される事態になりました。
イベント会場の外には複数のパトカーが並び、歩道や道路沿いには熱心に待つファンの群れが映し出されています。
その後、ファンたちは会場の敷地を出て、通り沿いのガソリンスタンドでパーティをしたようです。
イートはこれまでそれほど実績があるわけではありませんが、すでに多くの熱狂的なファンを獲得しており、2022年に大ブレイクするのも時間の問題かもしれません。
また、イートはInstagramにて本作のデラックスエディションのリリースもほのめかしており、今後の展開にも注目です。
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