デジテック・パートナー限定「オープンデータ活用勉強会」を開催しました!
こんにちは!「デジテック for YAMAGUCHI」運営事務局のみっちゃんです。
最近、肌寒くなってきましたね。身体を冷やしてしまうと、筋肉がこわばるので要注意です。半袖大好きなみっちゃんですが、ついに先日暖房デビューしました。
今回は、先日開催されたデジテック・パートナー向けの勉強会「オープンデータ活用勉強会」の開催の様子をお届けします。
本記事の後半では、勉強会後に皆さまからいただいたお声の紹介もありますので、ぜひ最後までご一読ください。
はじめに
以前デジテック・パートナーの皆さまにご協力いただいたアンケートでは
「技術や知識を習得するための勉強会 や課題・アイディア・技術に関する意見交換ができるイベントに参加したい」との声を多くいただきました。
そこで、10月13日(水)に第1回デジテック・パートナー限定の勉強会として「デザインシンキング勉強会 -入門編-」を開催しました。
今回はその第2弾。オープンデータの活用やその考え方を学ぶ「オープンデータ活用勉強会」を開催いたしました。
特に以下のような方におすすめとした勉強会でした。
・データ分析に興味がある方、やってみたい方
・「オープンデータ」の活用方法や具体的な活用事例を知りたい方
・データ可視化や分析ツールに興味がある方
・お仕事等でオープンデータを活用したい方 など
勉強会は10月27日(水) 13:30~14:30にオンラインにて開催され、
29名の方にご参加いただきました。
講師は、データ可視化ツール”Tableau”の公式アンバサダーとして、データ活用文化の醸成やスキル伝授の実績がある、NTT西日本の酒井佑太さんが行いました。
実は酒井さんご自身もデジテック・パートナーの一員。
デジテック・パートナーが無料で受講可能な「やまぐちAI Quest」にも参加されています。
※「やまぐちAI Quest」について詳しく知りたい方は、ぜひ「けんちゃんのAI Quest攻略日記」シリーズをご覧ください。
勉強会のアジェンダ
アジェンダは以下の通り。「オープンデータとは何か」という導入から「実際の活用事例」、さらには「オープンデータの活用デモ」まで実施されました。
オープンデータとは?
皆さまはオープンデータという言葉をお聞きになったことや、実際にオープンデータをご覧になったことはありますか。ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。
勉強会では、まず初めにオープンデータの例がいくつか紹介されました。
ここ最近、オープンデータの活用が広がっていることもあり、行政組織も民間企業も様々なデータをオープンデータとして公開しているそうです。
行政組織のオープンデータの紹介では、人口統計をはじめ、AED設置箇所や新型コロナウイルス感染症の発生状況など様々なデータを公開している「山口県オープンデータカタログサイト」も紹介されました。
また、民間企業のオープンデータの紹介では、ホテルから貸し家まで様々な宿泊施設が登録されている「Airbnb」に関するオープンデータや、検索エンジン「Google」の検索ワード情報が紹介されました。
そのうえで、「オープンデータとは一体どのようなものを指すのか」ということでオープンデータの定義が紹介されました。
オープンデータの定義
オープンデータは、以下の項目を満たす形で公開されたものとのことです。
「無償で利用できるもの」
「営利目的、非営利目的を問わず二次利用可能なルールが適用されたもの」
「機械判読に適したもの」
今回は定義の1つにある「二次利用可能なルール」についてご紹介します。
勉強会では、オープンデータと一般的なホームページを比較しながら紹介されました。
一般的なホームページでは、著作権を伴うために、権利者の許諾なしに自由に二次利用することはできませんが、オープンデータは二次利用が可能なルールが適用されている必要があります。
では、二次利用可能かどうかの判断はどのように行うのでしょうか。
実はそれぞれのホームページに記載があるのです。
皆さま、以下のようなCopyrightのマークや表記を見たことはありますでしょうか。
これらは、そのホームページの権利を表記しているとのことです。
一般的なホームページでは
©:AII right reserved(全ての権利を主張)が使用されていますが、
オープンデータでは
CCライセンス:Some rights reserved(限定して権利を主張)のうち
CC-BY:「出典を示せば自由に利用可能」
というライセンスが使用されています。
(出典)クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
「山口県オープンデータカタログサイト」でもCC-BYライセンスの記載があるものは出典を記載すれば誰でも二次利用可能です。
このようにオープンデータの定義をはじめ、オープンデータに取り組む意義、さらには日本での推進状況のご紹介をいただきました。
オープンデータの活用事例
オープンデータの活用事例では、お隣の県、宮島での事例が紹介されました。
宮島エリアでの混雑状況緩和のため、渋滞状況や混雑状況を視える化し、さらに予測しようという取り組みです。
混雑緩和のために視える化し予測する対象は以下の通り。
・国道2号線の渋滞状況
・宮島口付近の駐車場の利用率
・島内観光スポットの混雑状況
では、どのようにオープンデータを活用するのでしょうか。
オープンデータは予測モデルを構築する際に使用されているとのことです。
予測モデル構築には、混雑に関係するであろう様々なデータを集めることが必要なのです。そのデータと混雑との関係性を事前に学習させることで、未来の混雑状況を予測する予測モデルを構築します。
例えば、曜日や時間、天気をはじめ、宮島エリアでのイベント開催日やフェリーの運行本数、過去の繁忙期などがそのデータにあたるとのこと。
オープンデータとして公開している情報を活用できることもあれば、イベント開催日やフェリー運行状況など、まだオープンデータとなっていない情報も組み込まれているそうです。
今後、このようなオープンデータ化されていないものを機械判読(*)しやすい形で公開されることでさらなる活用が期待できるとのことでした。
*機械判読:機械が理解しやすい形式のこと。
分析ツールやアプリケーションとの連携が容易になります。
(機械判読レベル:PDF<XLS<CSV<RDF<LOD)
また、勉強会の最後にはオープンデータ活用デモとして、Tableauを使った保育施設検索ダッシュボード作成を実施いただき、終了いたしました。
デモで作成したダッシュボードはこちらからご覧下さい!
https://public.tableau.com/app/profile/yuta1985/viz/_16370756132260/sheet2
皆さまからのお声
本勉強会後のアンケートでは以下のようなお声をいただきました。
ご参加いただいた方からは非常に好評でした。
『オープンデータを活用することで、色々できそうな気がします。ありがとうございました。』
『tabulauのデモが興味深かったです.』
『興味はありましたが、なかなか取り組めない内容でした。タブローの無償版を使ってみたいと思います。ありがとうございました。』
『データの具体的な活用例や方法を知ることができ大変勉強になりました。
デモがおもしろかったです。出来るようになりたいです。』
『聞いた事のある単語やツールを理解することができて、とても勉強になった』
皆さまいかがでしたでしょうか。
ご参加いただいた皆さま本当にありがとうございました。
さらに、こんな声もいただきました。
『参加者のレベルがわかりませんが、きっと、もっと内容を深くしてもよいかもと思います。次回の開催も楽しみです。』
事務局では今後も様々な勉強会を開催していく予定です。
また、11月に開所した「やまぐちDX推進拠点 Y-BASE」でも様々なイベントや勉強会を開催しております。
皆さまのご参加をお待ちしております。
まだ会員でない方は、ぜひデジテック・パートナーへのご参加もお待ちしております!
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