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5Gで地域課題の解決を

 こんにちは、運営事務局のHです。

 先週から飼い始めたクワガタが我が家での生活に慣れ始め、夜中に脱走を志して物音を立てるので、その音に少しハラハラさせらてれいる今日この頃です。

 さて、今回の投稿では5Gと5Gを活用した県内の取組をご紹介いたします。

5Gって何?

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、5Gは、「第5世代移動通信システム」の略称でして、電波を使った通信のシステムで、携帯電話やスマートフォンといった“移動体”の通信に使われるものです。

 2020年3月に商用サービスが始まったばかりの新しい通信の規格で、今、5G対応スマホを持っている方は周りからチヤホヤされていることでしょう。ちなみに、私は割と最近に4Gスマホの機種変更したので、しばらくはひたすら羨ましがるのみです。

5Gの特長

 5Gは、「超高速・大容量」「低遅延」「多数同時接続」という3つの特長が革新的だと言われています。5Gは、あらゆる「モノ」がインターネットにつながるIoT社会を実現する上で不可欠なインフラとして大きな期待が寄せられています。

(下の図は総務省「5G未来ビジネスガイドブック」からの引用)

5G概要図(出典:総務省)

令和5年度末の地域カバー率98%を目指して

 政府では、令和5年度末に地域カバー率を98%まで高めることを目標に掲げ、税制での支援を進めたり、テレビの一部電波を5G用に再配分したりといろんな手を使って、携帯電話キャリア会社による5G基盤の整備を促しています。

 現在、そのような政府方針も踏まえて、各キャリアが頑張って5Gの基地局整備を進めています。5G対応エリアは、各キャリアのサイトで確認ができますよ。皆さんのお住いの地域はいかがでしょうか。

NTTドコモ au(KDDI) SoftBank 楽天モバイル

5GやICTの活用が進んだ世界はどんなイメージ?

 5G環境が整い、ICTや未来技術の活用が進んでいくと、一体どんな世の中になっていくんでしょうね。YouTubeの総務省動画チャンネルでは、5Gを含む様々なICTが広く使われた社会を描いたイメージムービーが公開されています。

 自動運転や同時多言語翻訳、動画にあるような世界になっていくと、人の仕事や学校での学習内容なども大きく変わっているのでしょうね。未来への期待感や楽しみを感じる一方で、自分自身もこうした変化に対応していく力を身につけないとと、少し危機感も感じたのは私だけでしょうか…。

全国初・実際の患者を対象とした遠隔サポートの実証

 さて、先の動画でも遠隔医療が紹介されていますが、その実現につながっていくような県内の実証事業が行われていますので、ここで紹介させて頂きます。

 この取組は、都市部の病院とへき地の病院とを5Gでつなぎ、へき地の病院が行う内視鏡カメラ(胃カメラ)検査において、都市部の病院にいる専門医のモニターに画像伝送し、専門医が気になる箇所をマーク及びリアルタイムに助言して、へき地の病院側の医師はその助言に基づき胃カメラの操作等を行うという内容の実証です。この実証は、実際の患者に対して行われたもので、通常診療に5Gとアノテーション機能を取り入れた実証は、全国初の取組とのことです!県内の多くの報道機関に取り上げられており注目されています。ちなみに、アノテーション機能というのは、病巣の位置をポインタ等で特定できる機能のことを言うそうです。

 高齢化が進んで医療のニーズが高まる中、こうした遠隔医療によって都市部とへき地との医療格差が縮まっていくと良いですね。

おしまいに

 今年1月に行われた村岡知事と台湾デジタル担当大臣のオードリー・タンさんとの対談で、台湾では地方から優先的に5Gを整備を進めているというお話がありました。地方では対面式のコミュニケーションが重視されることや、地方が住みやすい場所だという認識につなげることが理由なんだそうです。

 効率的に人口カバー率を上げることを考えれば都市部から始めるのが通常のようにも思えますが、それは5Gを普及させることが目的化してしまっている発想なのかもしれません。地方にこそ、5Gならではの技術を生かした課題解決策が潜在しているんだ、そんな想いを持ちつつ事務局も頑張っていきたいと思います。