【連載】内側からの女子力向上セラピーマニュアル 第6章 セルフセラピー

いよいよ最終章です。

このマニュアルは、最終章のセルフセラピーを実践いただくために制作しました。

キラキラときめく最強の内側女子力を手にいれて素敵な男子が一瞬で、あなたの虜になる、彼氏・旦那様が、今一度、あなたに出会ったことに感謝しないではいられない・・・

あるときは、頼もしいリーダー、あるときは、慈愛に満ちた母、
ときどき、あどけない女の子・・・

内側女子力は、女子のあらゆる可能性を内包しているのです。最強の女子力を手に入れ、輝く日々をおくるには個人的鋳型の正体を見極める必要があります。

個人的鋳型を見極めるために知っていなければならない概念がコスモロジーでした。

コスモロジーとは、人は時空を超えて、同じような体験を繰り返す、同じような体験をつくり出すということです。

コスモロジーは個人的鋳型によってつくられています。このコスモロジーについて、理解いただいた上で、いよいよ、個人的鋳型を見極める方法を披露いたします。

個人的鋳型を見極めて、本当はして欲しかったことを他者にしてあげる、本当は受け取ってもらいたかったことを他者から受け取ってあげる、これが、内側女子力向上セラピーの基本的概念です。

この基本概念をもって、日々、行動できるように個人的鋳型を見極めるのです。この作業は、潜在意識の原理を知っているセラピスト、ヒーラー、コーチにつくのがいいのですがご自身でも可能です。いわゆる、セルフセラピー、セルフコーチングです。

ここでは、ご自身でも可能な方法を紹介いたします。単純な方法です。自分に対する質問です。

例えば、ご自身に対して、以下のような質問をしてみます。

以下に例を挙げてみます。

清美ちゃん(27 歳)のコンプレックスは体型でした。

清美ちゃんは、日本の母を象徴するような頼もしい骨盤を持っていました。

この清美ちゃん、あるときからある習慣を身に付けました。夏が来ると、ファッションはチュニックにレギンス(またはトレンカ)
が定番でした。

自分の体の線が目立つのを気にしていたのです。

清美ちゃんの過去を振り返ります。清美ちゃんは、チュニックにレギンス(またはトレンカ)モードにする以前・・・

その1年前、失恋していました。正確には、失恋モードをつくり出していました。

付き合って、半年、理系出身でくそまじめな義男くんが、言ってしまったのです。清美ちゃんと義男くん、義男くんの友人たちとお酒を飲んでいるときに。

「清美は安産型で頼もしいよ」って。

一瞬、笑いが起きました。

その笑いの背景には、何かあったのです。義男くんの理系友達は、ストレートに言えば“いけてない男子”でした(セルフイメージ今いち の男子でした)。

実は、彼らは義男くんのこと、妬んでいたのです。
「なんで、あいつには可愛い彼女がいるのだ!」

個人的鋳型を見極めるには、もう、一歩、過去に戻らなければなりません。そして、外側(物質世界)の安産型という現象にではなく、内側(精神世界)に迫らなければなりません。

幼少の頃に抱いた感情をすぐに引き出せる場合はパート1の質問だけで、内側(精神世界)の個人的鋳型にたどり着けます。

でも、これ必ずしも容易ではありません。幼少の頃の思い出って、人によっては封印しているからです。

もう一歩、つっこんだ質問をするのが早道です。
さて、どんな質問をすればいいんでしょうか。
次の質問は感情に関するものです。すなわち、喜怒哀楽です。

a)、b)、c)は、別の種類の感情ですが実はつながっているのです。

人は、誰もが意識の中に“理想郷”を持っています。この理想郷は、 持って生まれてきたか、幼少の頃に築かれたものです。

a)は、理想郷に合致しているケースです。a)、c)は、理想郷に反して

いるケース、あるいは、はずれているケースです。

お話が抽象的になってきましたので、そろそろ、具体例を入れようと思います。喜怒哀楽の質問を清美ちゃんにやっていただきます。私がインタビューしてみました。

記念祭の前夜、達也くんはテンパってました。1年生の良太くんの作ってきたビラのデザインが気に入らなかったらしく、達也くんは、「この役立たず」と言ってしまいました。

傍らで見ていた清美ちゃんは、実行委員長の達也くんのところに走り、平手打ち!

しばらく、その場はシーンとしました。

c)哀しみ

清美ちゃんには、ふと哀しくなるときがあります。

恒例の女子会の時、親友の智子ちゃんは清美ちゃんのことをいつも気にかけてくれます。

「清美、どうしたの?」と智子ちゃん、
「う~ん、なんでもない」
と少々、こわばっていた清美ちゃんの頬が緩みます。

女子会メンバーが各自のお父さんを“罵る”ときでした。

さて、ここでレビューになります。

いったい、a)、b)、c)の清美ちゃんはどのようにつながっているのでしょうか。

ちょっと、難しいかもしれません。実は、これら a)、b)、c)の感情

は清美ちゃんの家庭環境にあったのです。

清美ちゃんは、6歳のときにお父様を亡くしています。お父様は、優秀な建築設計士でした。20 代で独立し、武骨な営業精神で次々と受注していきました。

部下のため、家族のため、働きました。お母様、清美ちゃん、妹、弟を愛していたのですが部下、お客様のことを考えるあまり、オーバーワークしてしまいました。

お父様は、とうとう倒れ、帰らぬ人になりました。そして、お母様が立ち上がりました。
お母様は、お父様と同じ大学の建築学科のクラスメイトでした。お母様は建築士として復活し、従業員、清美ちゃん、妹、弟を養いました。

いつしか、お母様はインテリでスマートな女子から風格満点のある親分女子に変貌していきました。

次第にお母様は安産型化していきました。これ、卓くんと義男くんに
「安産」と言われたときの感情の原型なのです。

一方、最もお父様に可愛がられていた清美ちゃん。幼いながらも覚悟を決めました。

「お母さんが、お父さんの変わりになってくれている、妹と弟は私が守らなくっちゃ・・・」

小学校から帰って、宿題を終えると妹、弟のおもりでした。

ときには、お母様の代行として弟を保育園まで迎えに行きました。

保育園からの帰宅中、弟をからかう、悪ガキに出くわしました。いきり立った清美ちゃんは、悪ガキを蹴飛ばしてしまいます。悪ガキは尻尾を巻いて逃げて行きました。

これ、パート2の(2)怒りの感情の原型なのです。

家庭の事情で、姉御肌となった清美ちゃん、本当は女の子していたかったのです。

封印していた喜び・・・
大好きなパパに「高い高い」してもらったときの喜び、本当は欲しかったのです。

これが、パート2の(1)喜び・楽しみの原型なのです。さて、インタビュー結果をまとめてみます。
清美ちゃんの個人的鋳型には、
「本当はもっとパパに甘えたかった」でした。

幼い頃の思い出、封印していた思い出。ちょっぴりダサくて垢抜けしてないパパに肩車してもらって、はしゃいでいた少女清美ちゃん。清美ちゃんの“理想郷”はパパのもと、家族仲良しだったのです。

婚活ツアーのイチゴ狩りで、
「少女みたいだね」
とカーディガンを拭いてくれた、パパと同様、ダサくて垢抜けしてない義男くんに封印していたパパのイメージを呼び起こされました。

そして、「安産型」事件の飲み会の際、ママを支えていかなければならず、妹、弟のためにも姉御にならざるを得なかった“哀しい”自分 を呼び起こしてしまいました。

さて、ここで私のオーダーメイド・セラピーです。

「清美ちゃん、あなたと同様、本当は甘えたかった女子・男子、本当は女の子したかった女子を探しましょう!多分、いや、きっと、身近なところにいます!!!」

清美ちゃんは、「本当はもっとパパに甘えたかった」の思いを昇華すべく、アロマ・ツイッター・アファーメーションを始めました。

<中略>


今、清美ちゃんは
「ありがとう、愛してます」の毎日に入ろうとしています。

清美ちゃんは、決意しました。認められよう、与えられようという思いを傍らに置き、認めよう、与えようという決意をしました。

ときおり、お父様の肩車を思い浮かべつつ・・・
そこには、あどけなくも、頼もしくも、ときには妖艶な女子がいます。

清美ちゃんは、日常生活を通して、「すべて自分責任」の考え方を受け入れようとしています。キュートであって勇敢であって、時には母のようであって、自由自在の内側女子力を手にしたのです。

(第6章了)

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