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AIで作成した「写真」がコンテストで1位を獲得?

こんにちは。digiproです。

今回は、写真コンテストなのにAIで作成した画像が1位を取ったという驚きのお話。

ワールド・フォトグラフィー・オーガニゼーション(WPO)が主催する「ソニー・ワールド・フォトグラフィー・アワード(SWPA)」一般公募部門の「クリエイティブ」カテゴリーで1位に入賞。

Forbesオンラインより


AIで作成した作品はOKなのか?

今回受賞したカテゴリーは「クリエイティブ」カテゴリーと呼ばれ、
さまざまな実験的アプローチを受け入れるもの。
とのこと。

受賞に関しても審査側も応募資格を満たすと判断したとのことだが、
作者が受賞を辞退、作者が意図的に欺こうとしたとの事でWPO事務局が批判する流れになっている。

話の流れは良く分からないが、ジェネレイティブAIが発達したことで少し考えることがある。

1.AIの生成物はクリエイティブなのか

これはジェネレイティブAIが出てきた時点で議論があった。
以前の記事でも挙げたが、現時点でAIで作成したものには著作権が発生しない。ようは、創造性がないということだ。

しかし、審査員も作者に確認しただけで、提出された作品が最初から写真でなくAIで生成されたものだと断定して評価した訳ではないだろう。

審査の経緯で確認したところ、AIで生成したものだった。
審査枠的にAIで作成したものでも、作者の表現が反映されていると判断したのだろう。


2.エルダグセンの言葉から

以下の記事を見ると、少し作者の意図が透けて見える。

エルダグセン氏の興味は、「AIジェネレーターの創造的な可能性を探求することに移っています」としており、2022年から取り組んでいる「PSEUDOMNESIA」(ラテン語で疑似記憶、偽の記憶)を創作しているようだ。

AIで巧妙に作成した(詳細にプロンプトを設定した)作品はもはや見分けがつかないことへの警鐘と、プロンプトと呼ばれるAIへの指示による生成物の変化を提言した様に見える。

これらを通して、事務局は「チャレンジではなく欺き」と捉えたのかもしれない。

3.創造物の価値

しかし、これは今後の流れを予測する面白い動きだ。

現状、AIの生成物にはあまりアーティスト的な価値を見出さないという事が前提になっている。

しかし、アーティストがAIを駆使すれば、コンテストで上位に入るという事が証明された。

これは単純にAIがクリエイティブという訳でなく、AIに指示をだす人がクリエイティブである必要がある。

その上に、AIに出す指示である適切なプロンプトを理解する必要がある。

何に価値を見出すかは購入する側が決めることだ。

今後、AIで作成した事を明確にすれば、AIで生成した作品でもアートとして認められ、高額な作品が生まれる可能性もあるだろう。





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