デジタル化 どこから進めるのが正解?
社内のデジタル化を進めたいが、どこから手をつけてよいか分からない
そんな中小事業者も多いと思います
今回は考え方のヒントを書きます。
どこから始めるのが正しいか
これについて、明確な正解はありません。
・費用対効果が高い業務から行いたい
・一番困っているところから進めたい
・コストのかからないところから進めたい
どれもあり得えます。
何を優先するかは、事業者の状況とかかえる課題により変わります。
それでも悩ましい場合は、以下の点を踏まえて決めるとよいでしょう。
1.必ず必要な業務から始める
多くの業態の会社で発生する業務があります。
例えば、
見積書・請求書の発行といった営業に関する業務。
経費精算・収入管理・得意先への支払、決算いといった経理・会計業務。
勤務管理・給与計算・交通費精算といった労務管理業務。
これらはコア業務ではないですが、なくすことはできない業務です。
ならば、できるだけ効率の良い方法で間違いがない方法がよいですよね。
特にクラウド等でサービス化された商品を利用することで、
導入費や管理費だけでなく、法改正などの対応もスムーズになるでしょう。
2.他社との差別化につながる業務から始める
自社の独自性が高い業務、自社のノウハウがある領域などコアな業務を対象にします。
その部分は他社との差別化・自社の強みにつながる業務になりえます。
デジタル化することでさらにその業務が強化・スピードアップされるのであれば、優先的に実施する理由になります。
ただし、その場合は本当にデジタル化することが顧客メリットを高めるかを考えてから行う必要があります。
・顧客密着型のサポートが売りの事業者が顧客サポートをデジタル化することが、本当にビジネスメリットになるか、
・職人の手作りに魅力がある商品製造工程をデジタル化できたとして、本当に顧客が喜ぶか
何が顧客から支持されているかを正しく理解する必要があります。
顧客メリットのない所をデジタル化すると、逆に顧客離れを招くでしょう。
一方で労働力不足の中、職人が感覚で行っている作業をデータ化することで、若い職人のスキルアップにつながり、技術伝承の助けになる場合もあります。
このあたりは自社の業務を十分に精査した上で対応を考える必要があります
3.できるところからやる
え?と思いましたか?
ですが、効果があるかな・・・どこからやろうかな・・・
と悩んでいるうちにやらないまま時間だけ過ぎてしまった。
となれば、時間は有限ですし、もったいない限りです。
外部に影響がなく、低コストでできるのであれば、
まずはやってみるというのも選択肢です。
WEB会議ツール、社内チャットツール、社内のデータ管理・・・etc
内部でも効果が得られるものはあります。
合わない、思った効果が見られない、と思えば辞めることも選択肢に入れ、
一定期間お試しで実施してみると決めれば金額的にも精神的にも
取り組みやすくなりますし、社員の協力も得られやすいでしょう。
自社ではどの様に進めるか悩んでいる経営者の方は一つの考えとして
参考になれば幸いです。