ベトナムの商業銀行では、預金金利上昇継続。
アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年11月11日に、ベトナムの商業銀行では預金金利引き上げ競争が引き続き過熱しており、多くの銀行が先週と比べて年0.2~0.6ポイント金利を引き上げたと報告した。
ベトナムのホーチミン市で発行されている若者向けの新聞「タインニエン(Thanh Niên)」電子版は2022年11月10日に、特に6カ月など比較的短い預金金利の競争が激しく、複数の銀行が6カ月のオンライン定期預金で年8%以上を設定してと報告した。
6カ月のオンライン預金金利は、キエンロン銀行(Kien Long Bank)が年8.8%、SCB(Saigon Commercial Bank/サイゴン商業銀行)が8.7%、クオックザン銀行NCB(National Citizen Bank/ナショナル・シチズン・バンク)が8.5%などとなっている。
一部銀行では預入期間が短い預金の金利がより長期の預金金利を上回る異常な事態が起きており、キエンロン銀行では18カ月以上が8.8%に対し9~15カ月が8.9%に設定された。
業界で最高水準となっているのは、SCBの15カ月のオンライン預金の年9.3%だが、キャンペーンなどを実施して9~10%を超える金利を設定している銀行も多いという。
ティンブオン銀行(Thinh Vuong/VPバンク/VPBank)はプライム定期預金で36カ月以上の預金に初月は年10.26%、以降は年8.55%の金利を設定した。その他の銀行でも、顧客によって年9~9.2%の金利を提供しているという。
商業銀行による預金金利の引き上げは、ベトナム国家銀行(State Bank of Vietnam/中央銀行/Central Bank)が9月上旬に各金融機関に割り当てる与信残高の前年末比伸び率の上限を引き上げたことや、9月、10月と2カ月連続で政策金利を引き上げたことで過熱している。11月初旬からベトナム国家銀行はOMO(Open Market Operation/公開市場操作)で市場に資金を供給して、金利の引き下げを図っているが、預金金利は引き続き上昇し続けている。
いつか、空中分解しそうである。
日本でもあすか信用金庫は2年もの0.45%、1年もの035%というが、足元にも寄れない。
ベトナムでは、その20倍以上である。
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