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あなたは、「アブサン」という「悪魔の酒」をご存知ですか?

sake-like liquid produced by the devil's own efforts to destroy evil spirits

Forbes JAPANは2023年03月02日に、今、ロンドンで薬草系リキュールの「アブサン(Absinthe)」がちょっとしたルネッサンスを迎えていると報告した。

私も以前、「アブサン」という「悪魔の酒」を紹介したことがある。

その頃は、新宿に「アブサン」を飲ませるバーがあった。

今もあるかどうかは知らない。

世界には、「アブサン」を禁止している国もあった。

前回の大ブームから実に100年以上を経て、街中のカクテルメニューに次々と登場しているという。

「アブサン」といえば、ギリシャに「ウゾ(Ouzo)」という酒があり、水を入れると白く濁る不思議な酒があり、あれも「アブサン」の亜種である。「アブサン」の亜種は、結構多くの土地で出会う。

商業ベースのアブサン蒸留所が世界で初めて開業する1世紀も前に、ロンドン市民はすでに街の薬屋がつくった初期のアブサンを楽しんでいた。

また、「幻覚」を見るという噂が広まると、オスカー・ワイルド(Oscar Wilde)、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)、アーネスト・ヘミングウェイ(Ernest Hemingway)といった限界を感じた芸術家たちが愛飲するようになった。

その、幻覚を引き起こした要因は、アブサンの成分そのものよりもアルコール含有量が関係しているという人もいる。

私は、その両方と考えている。

オスカー・ワイルドが愛したホテル・カフェ・ロイヤルの「グリーン・バー」(Green Bar at Hotel Café Royal)は、こぢんまりとした居心地のよいカクテルバーで、店内は緑色で統一され、まるでアブサンの世界に入り込んだかのような気分を味わえ、今も訪れることができる。

このバーのカクテルはすべて、1937年に編纂された店オリジナルの『カフェ・ロイヤル・カクテルブック』を元につくられている。中でも、アブサン(Absinthe)、ストレガ・ガリアーノ(Strega Galliano)、マンダリンナポレオン(Mandarin Napoleon)、リンゴ(apple)、ニワトコ(elderflower)、抹茶(matcha)、卵白(egg white)を使った「ベルベット・エッセンス(Velvet Essence)」は、ロンドンで最高のアブサン・カクテルだと言われている。

今回のアブサン・ブームは、東ロンドンのハックニーにあるダーク・ゴシックをモチーフにしたバー「The Last Tuesday Society(最後の火曜日協会)」の共同経営者たちは、アブサン愛好家の熱狂的な支持を受け、ロンドン初のアブサン蒸留所「Devil’s Botany(悪魔の植物学)」を2021年に立ち上げた。

ホテル・カフェ・ロイヤルの「グリーン・バー」(Green Bar at Hotel Cafe Royal)の緯度、経度。
Hotel Café Royal, 15 Glasshouse St, London W1B 4DY UK
51°30'37.3"N 0°08'09.9"W
または、
51.510372, -0.136092

https://forbesjapan.com/articles/detail/61327
https://www.hotelcaferoyal.com/eat-drink/green-bar/
https://www.devilsbotany.com/
https://www.forbes.com/sites/lelalondon/2023/02/27/london-is-obsessed-with-absinthe-right-now/amp

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