フィルムシミュレーションを三つ選ぶなら
富士フイルムのカメラ特有の機能「フィルムシミュレーション」。その中でも新しいモードの「ETERNA」について書いた。
動画用のモードだと思っていたETERNAは、静止画でも意外に使えるという結果になった。
今日は、まずまずの晴天で暇も元気もあったので、フィルムシミュレーションについてもう少し研究してみようと、X-T4にXF35mmF1.4をつけてRAWで写真を撮ってみた。それを、家のパソコンの「FUJIFILM X RAW STUDIO」でフィルムシミュレーションを変えて現像してみた。
取り敢えず、X-T4で使えるカラーのモードを全て現像してみた。(モノクロのACROS(Ye)も比較用に)
↓PROVIA
↓Velvia
↓ASTIA
↓クラシッククローム
↓PRO Neg.Hi
↓PRO Neg.Std
↓クラシックネガ
↓ETERNA
↓ETERNAブリーチバイバス
↓ACROS(Ye)
PROVIA、Velvia、ASTIAはそれぞれ富士フイルムらしい記憶色を再現するモードで、どれもクリアで明るい感じの仕上がりになる。色の濃さが微妙に違う。
クラシッククローム、PRO Neg.Hi、PRO Neg.StdはASTIAのコントラストを強くしたように見える。正直特徴がなく、この被写体では積極的に選ぶ要素がないと感じた。
クラシックネガは、名前の通りに古いネガのプリントが退色した感じに見える。見事にキャラが立ったモードだとわかる。
ETERNAは、クラシッククロームに似た発色だが、コントラストをかなり落としていて、記憶色の対極にあるリアルな画になる。
ETERNAブリーチバイバスは、色合いがより落ち着いて被写体によってはモノクロと勘違いする事がある。地味だが、これはこれで面白い。
ACROS(Ye)は上品なモノクロ画像で悪くない。個人的には、リコーにある「ハイコントラストモノクロ」があれば嬉しいが。
あくまで現時点の個人的好みに過ぎないが、フィルムシミュレーションブラケットで三つのモードを選ぶなら、Velvia、クラシックネガの2つに、ETERNAかETERNAブリーチバイバスを組み合わせるのが良さそうだ。昨日のX100Vの設定は、当てずっぽうにしては上手く振り分けられたようだ。(X100VにはETERNAはあるがETERNAブリーチバイバスはない)
以下、Velvia、クラシックネガ、ETERNAブリーチバイバスの順に並べてみた。
クラシックネガは、赤系の発色が特徴的なのが良くわかる。
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