最近読んだ本の感想。乾くるみに架空戦記に誉田哲也
「今年は本を75冊読む!」が目標なので、時間を見つけて「1日最低50ページ」のペースを守るようにしている。
そんなわけで、何冊かの感想をまとめて書く。
乾くるみ『蒼林堂古書店へようこそ』
架空の街のブックカフェに集うミステリーファンが、日常の謎を解いていく短編集。
一編が20ページ程度で短く、登場人物の会話だけで事件は解決する。
それぞれのテーマに沿ったミステリー小説の紹介コーナー2ページが、間に挟まれる。
元々は「本とも」という徳間文庫が出していた本の紹介誌の1コーナーだったらしい。
そのせいか、全ての話に舞台となる書店や登場人物の紹介が書かれているので、途中から「それはわかっているから」ともどかしくなる。事件も小規模なもので、全体的にあっさりした印象。
一応、全編を通じたロマンスの話もあって、最後の最後でそこ点の「落ち」が書かれていたのは良かった。
林譲治『大日本帝国の銀河 3』
第二次世界大戦直前に起こった異星人とのファーストコンタクト。少しずつ変わっていく歴史。
派手な戦闘シーンもなく、見かけは変わらないのに人間と全く違う基準で動く異星人に、世界が翻弄される場面が続く。
話の進みが遅くてちょっともどかしい。
誉田哲也『増山超能力師事務所』
『ストロベリーナイト』とか『武士道シックスティーン』の誉田哲也のコメディ小説。
超能力探偵が依頼された事件を解決する話が7編。
超能力は全然万能ではなくて、結局、人間の情や努力で事件が解決する人情物。
続編も出ているらしい。