忘れたこと、それではいけないこと

米津玄師の「がらくた」を聴いて泣いた。

双極性障害の診断をもらってから2年。悪化する一方で、毎日祈るように歩く何もない日々を過ごしている。家族には家事すらやらなくていいと言ってもらい、なんのために生きているのか分からない。

「例えばあなたがずっと壊れていても 二度と戻りはしなくても 構わないから僕のそばで生きていてよ」

こんな言葉、わたしには光だった。眩しくて苦しくなるくらいの光を浴びて、わたしは泣く以外の行動がわからなくなってしまった。支えになるような言葉をくれる友人たちや家族のことを思い出して、今までそれから逃げてきた自分を見つけた。

わたしは壊れて前とは変わってしまったかもしれないけど、どうしてあなたはわたしを気にかけてくれるの?

そう思ってきたことをずっと忘れていて、思い出して胸がずんと重くなったように感じた。でもこの重みはわたしが生きていく上で必要なものだった。

生きるのは状態ではなく行動であることを知ったわたしが、これからどう生きるのかはわからない。生きていけるのかもわからない。ただ今日のことは忘れないと思う。

ミックス再生で流れた「がらくた」を聴きながら、青い空の下泣いた日のこと。

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