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どれくらい太っていたら肥満?

令和6年2月22日に約30年ぶりとなる肥満症新薬が発売開始となりました
もちろん、医師の指導に基づく処方が必要です

2015年名古屋宣言で肥満症の国際的定義が提唱されました
「肥満に起因、ないしは関連する健康障害を合併し、医学的に減量を必要とする病態」を「肥満症」として扱い、医学介入により減量が必要とする病態疾患であると位置づけられました

では、「肥満症」とはどれくらいの肥満でしょうか
定義としては
BMI≧25であり、耐糖機能障害や脂質異常症、高血圧など11種類の合併症の中一つでも該当する
②合併症は無くても内臓脂肪面積が100㎠以上
とされています

また、「高度肥満」については、BMI>35であるとし、「肥満症」とは明確に分け、治療する必要があるとしています

高度肥満は別として、肥満症の条件って結構厳しい・・・
そうまでして世界的に肥満症の改善に目を向けるのには理由があります

世界において、肥満者の割合は約50年前から比べ2倍となっています
世界の死亡原因第5位となり、肥満者の数は今後もさらに増加すると予測されています

耐糖機能障害や脂質異常症、高血圧など11種類の合併症とは
・耐糖能障害
・脂質異常症
・高血圧
・高尿酸血症・痛風
・冠動脈疾患
・脳梗塞
・脂肪肝
・月経異常及び妊娠合併症
・睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
・整形外科的疾患
・肥満関連腎臓病

とされています
どれも減量することで重症化リスクを軽減できるということですね

肥満の原因については、ただただ本人の管理不足だけではありません
食習慣以外にも、体質や生活環境も影響しています

今後、少しずつ説明していこうと思っています



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