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「ロボット・ドリームズ」もしかして今年一番の傑作⁈「切ない感動作」と聞いて映画館に駆け込んで良かった!

先日、この映画を観ました。

「ロボット・ドリームズ」

あらすじなどはこちら

11月8日から日本で公開されたこのアニメ作品。今年のアカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされ、

「君たちはどう生きるか」「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」「マイ・エレメント」「ニモーナ」と作品賞を争った今作。

こう作品を並べるとこの5作の中では一番注目度は低かったかもしれません。私も「君たち~」VS「スパイダーバース」の血で血を争う賞レース激戦ぶりに夢中で

全然眼中になかった

のですが。日本公開がされる前後から

「めっちゃよかった!」「感動した」特に

「切ない」

みたいな評判と観た方々の熱烈な感想を多数見かけて、

観たーい!!

と思っていたところ、なんとか時間ができたので鑑賞することができました!
そして鑑賞して、

めっちゃよかった!!多数のオススメ感謝!!

となりました。

そして

拡大公開が決定!!

なんと公開して1か月も経たずに、評判の良さから

上映館数が20館から65館まで拡大公開が決まったそうです!もともと「上映館少ないな」と思っていたので、これは嬉しい!っていうか

動きめっちゃはやい!!

「日本の映画界も動くときは動くんだな~」と。というわけで、私なりの今作の感想を書いていきたいと思います♪

※ここから先は思いっきりネタバレしてますので、結末をお知りになりたくない方はご注意ください。

(映画観たあと誰でも好きになる二人)


この「ロボット・ドリームズ」って昨年の東京国際映画祭で上映されていたんですね。その時から評判良かったのかな?
「映画祭ってやっぱり大事だな」とこれを知って思ったのですが、ここのところ全然行けてないので、息子がもうちょっと大きくなったらちょっとでも参加できるようになりたいです。

夜景の中の大きな橋、舞台はニューヨーク。主人公の犬がつける古そうなテレビに映るのはMTVのちょっと昔感があるバンド。80年代の懐かしさを感じさせるムードからスタートします。冷凍食品を食べてダラダラと二人用のテレビゲームをする孤独そうな犬が、テレビのCMで注文するのが「友達ロボット」。
この犬とロボットがどうなるかを、セリフなしの進行で見せていく、切なくも心温まる映画です。

主人公の犬は一人暮らしでさみしそう。話が進むにつれて、性格はよさそうだけど、ちょっと不器用なのか友達がいない。そんな彼が

購入するこのロボット。ロボットらしくどこか飄々としていて、でも明るくて、犬と一緒にだんだん生活を学習していく感じ。
犬よりも単純で、だからこそある意味、犬よりも生きるのが上手なところもあるというか(笑)。
犬もロボットもシンプルなんだけど、キャラクターの描き方も話の展開も丁寧だし、表情やディティールの細かさもあって、理解もしやすいし感情移入もしやすくて、世界にあっという間に引き込まれていきました。

気づく人は気づく80年代ニューヨークやカルチャーの細かな描写や音楽の使い方がたまらない人も数多くいたようで、あとから「あーそうなんだ!」と知れたところが私にもあって楽しかったです。
これって「『気づく人少ないかも』というか『誰も気づかないかも』というこだわりも、良い作品には大切なんだな」とこの作品で思いました。

たぶんセントラルパークかな?公園に遊びに行く二人がアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「September」でダンスを踊るシーンは本当にワクワクして楽しそう。それがラストシーンにあんな形でつながるなんて!

ニューヨークの海開きに出かけて、初めての海を子供のように楽しむロボット。一通り思いっきり遊んだあとに帰ろうとしたら起きてしまった。

ロボットだから錆びちゃって起き上がれない

重すぎて一人で運ぶこともできなくて、翌日に迎えに行こうとしたら海岸が閉鎖されてしまう!そんなー!
なんとか入り込もうと試行錯誤しますが、成功せずに来年にまた海開きがないと助けられない。

その間の1年間がもうとても切なくて。ロボットはいい夢も悪い夢も見ながら、ただ横になって過ごすしかなく。。。
一方の犬は、また孤独な生活に戻り、ロボットの事は忘れていないものの新しく友達を探していろいろ行動してみたり。そして、、、。

犬とロボット、二人とも1年の間に起きた出来事で、お互いを100%忘れることはないけれど、生活が変わって、一緒にいる相手も変わります。

そこで、

やっぱりアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「September」がの使われ方が本当に最高で、ラストシーンはやっぱり泣きますよね~!泣いた泣いた!!
既に世界中で愛されている名曲ですが、この映画でさらに愛することができるようになるなんて!

キャラクターには名前もなく、話もそこまですごく複雑だったりするようなところはないけれど、描いていることはニューヨークに住んでいなくても、世界中の多くの人が共感できるような、感情や関係を描いています。

積み重ねられたエピソードでどんどん感情移入していって、切なさが増大していくんです。でも、絵もかわいいし、描いていることは分かりずらくないので子供でも楽しめそうな世界。

私の直感ではこの映画は恋愛映画に観えたけど、振り返ると友情にもとれるし、私はちょっとシーンによっては、親子というかそういう関係にも置き換えて見えるかな、と。ロボットは子供みたいで。親子は私だけかもですが(笑)。
特定をさせない感情や関係性で受け取ることができるから、ディティールはこんなに細かいのに、どんな国の人でも世代でも愛することができる作品になっていて、日本でこうやってヒットになるのもとても嬉しい作品でした!
誰と感想を語り合うかで、またいろいろな見方や感情の交換ができそうですね。

監督はスペインの方で、アニメーション映画は初挑戦のパブロ・ベルヘル。音楽エディターの妻、原見夕子さんもスタッフにクレジットされています。

私は一人で映画館に観に行っちゃったんですけど、近い将来に家で夫と息子と三人で観れる日もあったらいいなと思った作品でした!

気になった方はぜひ観てみてください♪

※画像は「ロボット・ドリームズ」の日本・海外公式サイトからお借りしました。

おまけ

オフィシャルグッズは受注生産!パンフレットは売り切れてるー!
Tシャツがキッズサイズもあるから、親子でペアルック出来ます♪
でもスウェットもかわいいな~!
12/8まで受付だそうです!

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