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アカデミー賞2022関連作品レビュー! 「Tick, tick... BOOM!」

日本時間の3月28日にアメリカで開催されるのが、第94回アカデミー賞受賞式。

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個人的に気になって観た作品についてレビューを書いています。

前回までのレビューはこちら。

今回は!

「Tick, tick... BOOM!」

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あらすじ等はこちら

こちら、今回のアカデミー賞では主演男優賞(アンドリュー・ガーフィールド)と編集賞の2部門でノミネートされている作品です。「スパイダーマン」や「ソーシャル・ネットワーク」などで人気のアンドリュー・ガーフィルドがミュージカルとは!しかもアカデミー賞にノミネートされるなんて「凄くない⁈」と思ってNetflixで鑑賞しました。

先に書いておくとちょっと辛口な感じなので、気分を害されたく無い方はご注意ください。

※ここからは思いっきりネタバレしてますので、結末をお知りになりたくない方はご注意ください。

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(いいTシャツ着てるな)

この映画、めちゃくちゃ有名で映画化もされてるし日本キャストでも何回も上映されているミュージカル「レント」の作者であるジョナサン・ラーソンの自伝ミュージカルを映画化した作品なんですね。

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ブロードウェイには疎くてトニー賞ぐらいでしか追えてない私ですら「レント」はもちろん知ってますし、映画化された作品も観ました。そしてあまりにも切ない話ですが、産みの親であるジョナサンが公演初日の朝に亡くなった事も。

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今回、そのジョナサンが「レント」の前に発表していたミュージカル作品「tick,tick〜」を映画化、でジョナサン自身が主人公の作品。ジョナサンを演じる主役のアンドリュー・ガーフィルドが大熱演しています!

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歌って踊ってはもちろん、ドラマの部分も熱い!誰がどう観ても熱演だと感じるのでは無いでしょうか。

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こんなに踊って歌える人とは知らなかったので、驚きでした!元がミュージカルなので当たり前ですがめっちゃ歌ってる!(笑)しかも普段のカッコいいイメージではなく、かなり等身大というかどちらかというと夢を追い、焦りと忙しさに忙殺されてる30代目前の若者をめいいっぱい演じてるっていう印象でした。

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ただ、私には「ちょっと主演には弱いかな〜」という印象も否めず。それは歌。これは曲との相性とかいろいろ他の要素もあるかもですが、昨今ミュージカル映画ってたくさん作られてるので、私も観ている作品の中で言うと、他の作品と比べて力不足だった感じが少ししてしまいました。ドラマ部分は文句無しの良さだと思うのですが。しかも

私はこの作品とちょっと比較しがちになってしまって。

この「イン・ザ・ハイツ」がちょっと頭に浮かんでしまって。っていうのも「tick,tick〜」って監督が

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この「イン・ザ・ハイツ」のミュージカルの産みの親、リン=マニュエル・ミランダが監督なんです!

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「イン・ザ・ハイツ」の映画版は監督はミランダでは無くジョン・M・チュウですが、ミランダはプロデューサーや楽曲提供で参加してます。っていうか今やミランダはディズニー映画の「モアナと伝説の海」や「ミラベルと魔法だらけの家」に楽曲提供していたりと、ブロードウェイだけでなくハリウッド映画でも欠かせない存在になりつつある感じですね。

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ただ、この「tick,tick〜」はミランダの曲のミュージカルではないし、よくできてるし、いいストーリーとは思うのですが、やっぱり「レント」や「イン・ザ・ハイツ」に比べると楽曲自体がちょっと弱い感じもしました。ミランダは今回初監督だと思うのですが、

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ミュージカルシーンなど工夫しているシーンはたくさんあるのですが、やっぱり舞台を観ているような感覚になりがちで。映画版「イン・ザ・ハイツ」にあった「映画ならではのスケールや喜び」みたいなものがちょっと薄かったように思います。

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「イン・ザ・ハイツ」の主演だったアンソニー・ラモスってこう観ると「やっぱり上手かったんだな〜」と再確認するような形になってしまいました。逆に1年公開がずれてたり、先に「tick,tick〜」を観ていたら違ったかもです。これは私だけかもですが。ミュージカル映画は成功させるのが本当に大変だと実感しました。

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ガーフィルド君、ごめん!!でもあなたはこれからいくらでもオスカーなどのチャンスあるから大丈夫!!演技はほんと良かったですよ!

この作品の私的な収穫はこの方!

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ヴァネッサ・ハジェンズ!!

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彼女は主要キャストでは無いと思うのですが、ジョナサンが書いてるミュージカルのプレビューで雇われてるミュージカル役者の役なのかな。ジョナサンの昔からの仲間みたいな。演技シーンはほんとさりげなさすぎて、私は途中までヴァネッサだと気づかず、「めっちゃエキゾチック美人の歌上手いいい女いるな〜」と思ってたら、

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彼女でした!で、サントラのリスト見ると

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たぶん半分ぐらいの曲を歌ってるんです。アンドリューと次くらいに歌ってると思って。

で、この歌なんかもなんですけど、可愛らしい声だけどしっかりした歌唱力で上手いんですよね〜。ジョナサンの恋人役のアレクサンドラ・シップも素敵な声で上手いけど、私にはヴァネッサの方が魅力的でした。

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ヴァネッサといえばあの「ハイスクール・ミュージカル」が頭に浮かんじゃうけど、もうあれから軽く10年は経つし、「もっと歌う作品いいんでは?」と思いました!

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本人も大人になって、素敵なんですよね!

ヴァネッサ・ハジェンズ、Netflixでこのシリーズが当たっててクリスマス物なのにシーズン3まで作られてて。「tick,tick〜」を観たおかげで、私これを観たくなってきました!!

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あとジョナサンの親友で先に役者の夢を諦めるマイケル役のロビン・デ・ヘススも歌も演技も上手かったです!いい友達なんですよ〜。

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ちょっと辛口になってしまいましたが、同世代の人はきっと共感できるテーマだと思います!ちょっと惜しかったな〜って感じでした。そう感じてるのは私だけかも(笑)


おまけ 

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リン=マニュエル・ミランダが楽曲提供してる「ミラベル〜」も観たんだけど、こちらはもっと辛口になっちゃうかもしれない。。。

おまけ2

これもいろいろヤバいかもしれない(笑)

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