第10回フランツ・リスト国際ピアノコンクール - 作曲家フランツ・リストを解く
第10回フランツ・リスト国際ピアノコンクールが、ショパン国際ピアノコンクール2021とほぼ同時期に開催されていた模様です。
日本からは嘉屋翔太 (Shota Kaya) 氏が最終まで残り、1位なしの第2位(最高位)に入賞し、聴衆賞とサン゠サーンス最優秀演奏賞も受賞したとのこと。
あらためてファイナルのYouTubeを試聴していますが、やはりショパンの楽曲と比較すると音楽自体の質の違いが明確になります。
リストはそもそも手の骨格が丈夫で大きかった為、楽曲の大半がショーやイベントに映えることを目的として作られており、音楽と言うよりはショー或いはスポーツの要素の多い楽曲が特徴。
正直私は好きではありません。
演奏者に怪我をさせることを意図して作られた楽曲に思えて、こんなものを演奏して腱鞘炎で一生を棒に振りたくはないです。
又ピアノ・コンツェルトを聴く限り、リストはJ.S.バッハを強く意識していたようにも思えますが、バッハはショーではなく祭祀や祈り、ある種の教会威厳を維持することを作曲の目的としていたので、両者は似て非なる二人だと言えるでしょう。
全てがハリボテのリスト。所々にショパンの音楽が持つ甘いテイストの片鱗も見られますが、これも又ショパンの「天界の音楽」とは全く違うものであり、あくまで借り物音楽の域を出ません。
又ピアノ・コンツェルトの後半のカデンツァの箇所 (1:20:53~)等を聴く限り、この構成もどこかモーツァルトの借り物感を強く感じます。
要は「いかに聴衆にウケるか」がリストの目標・課題であり、音楽は二の次と言う印象が強く、私がリストの音楽を一切受け付けないそれが大きな要因とも言えます。
なにせ私 Didier Merah は過去世がJ.S.バッハ、音楽の父でしたから、音楽の構成分析はこの世界のどの音楽家よりも誰よりも緻密です(笑)。
そんな私が自身の表現活動に加え「音楽評論」をリスタートしたことにも理由と意味があるのですが、それは又追々どこかでお話しすることに致しましょう。
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