#299 活字に溺れる
一時期小説にドはまりしており、読んでは買ってを繰り返していた時がありました。
好きな作家は伊坂幸太郎。
小説を読み始めた人にはまずおすすめしたい作者です。
作者によっては、難しい表現が多く、活字の世界に入りづらい作品もありますが、伊坂幸太郎の作品は自分の頭の中で作品の世界を展開しやすいものが多いと思っています。
僕はよく、この作品を映画化するとしたら、この登場人物は誰だろう、と読みながらイメージをします。
活字のフィルターを通して、脳内で映像化することでより一層作品の中に飛び込めるためです。
ちなみに今呼んでいるのは、伊坂幸太郎ではありませんが、「ノースライト」という作品。
ここしばらく小説を読んでいなかったので、久々に読む作品は、不動産が登場する作品にしたいと思い選びました。
不動産の小説で今でも鮮明に覚えている作品はこれ。
不動産業に携わる全員に一度は読んでほしい作品です。
殺伐とした社内の様子が鮮明に書き起こされており、読んだ当時は胸がハラハラしていたのを覚えています。
ちなみにこれは不動産会社に勤めていた当時に先輩に借りた一冊です。
「不動産業界に努めるならまずはこれを読んで教科書にしろ!」と言われたのを覚えています。
バイブルになるかはともかく、不動産業に勤めていない方でも活字に入り込める作品になっています。
小説を読んでいていいなと思う瞬間は、ひとつの事象を表すのにも、多様な表現があるところです。
「さしすせそ」の発音が苦手で、可愛がっていたセキセイインコの方がよほど舌が回っていた。
どれくらい発音が苦手なのかを比較した表現とか、新しい観点を与えてくれるから小説は勉強になっています。
しばらく活字から離れていたことを後悔しました。
noteで活字を書き続けているのに活字を読まないなんて・・・。
さて、次回投稿でいよいよ300本目です。
毎度ご覧いただいている皆様、改めてありがとうございます。