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子供の頃からトレーニングを!運動が及ぼす好影響。

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしてます。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

今回は、
「幼少期の身体活動が、
 その後の生活習慣や
 体型に影響を及ぼす」

ということをテーマにしています。

アメリカでパーソナルトレーナーとして活動している
Jonathan Kilian氏が寄稿した
「Kids Must Strength Train – A Call to Action」
という記事を参考にしながら、
僕自身の指導経験と合わせて記事を書いていきます。

ちなみに著者は、
リンチバーク大学博士課程で
理学療法も研究されている方です。
(日本でも増えてきてますが、
 海外の社会人が再学習で
 大学に行くことは結構普通。
 自分のキャリアアップのためですね。
 履修方法とか、日本とはちょっと違うので、
 ”働きながら、学びやすい”
 というのもあると思います。
 羨ましいです。。。。)

ジュニア世代(小学生〜中学生)の
お子さんがいる親御さん。

また、ジュニア世代に関わる指導者の方。
ぜひ、読んでください。

太った子供達は増えてる??

コロナ禍での外出自粛に伴い、
屋外での身体活動の減少が起こり、
健康リスクが増大していると言われています。

実際、今回の感染症以前から、
身体活動の減少は懸念されていたこと。

特に子供たちに至っては、
身体活動の減少に伴い、
肥満児の増加や、
それに伴う健康被害が起こっています。

(代表的なものが小児糖尿病)

学校保健統計調査によると、
〜肥満傾向児の出現率(全国平均)〜

肥満傾向児童 比率

小学校〜中学校の児童・生徒は、
昭和〜平成にかけて肥満傾向が増加。
その後、横ばい状態が確認できます。

年代によっての生活様式や、
子供たちの興味・関心の違いなどはあります。
ただ、間違いなく
”昔よりも子供たちは肥満傾向”
であり、それに伴い、
”何らかの健康被害を受けている”
と言えるのではないでしょうか。

小児慢性特定疾病情報センターのHPによると、

ここ10年間に登録された2型糖尿病の患者数は、年間200~250例であり、特に増えていない。2000年以降、小児における肥満頻度の増加が頭打ち、あるいはやや減少傾向を示すといわれている。

となっています。肥満出現率とリンクしますね。

トレーニングは、”スポーツ選手だけのもの”ではない。

トレーニングは、
”アスリートだけのもの”
ではありません。

運動やトレーニングは、
日常生活の身体動作の
”精度と信頼度”を高めます。

特に子供たちは、
特定のスポーツに限らず、
”レクレーションや外遊び”
などを行います。
”走る、跳ぶ、投げる”といった
基本動作は必ず含まれます。

日々を楽しく活動的に過ごすため、
また、怪我の発生率をさげ
安全に取り組むためにも、
子供の頃から、遊びを通じて、
楽しくトレーニングを行うべきです。

以前、近隣の児童センターへ
運動指導に伺ったときに、
スタッフの方が、
「最近の子供たちは、
 何もないところで転ぶ。
 そして、信じられない怪我をする」
とお話しされていました。

子供たちが日常生活で
”ちょっと転んで擦りむく”
くらいの怪我はよくあること。
ただ、最近の子供たちは、
転ぶと手が出ずに
顔から落ちる。
そして、血を流しながら、
児童センターに来る
子供もいるそうです。

これは、
”教わること”ではなく、
日々の身体活動で
”覚えること”
だと思います。

トレーニングが子供達にもたらす利益

①身体能力
もうこれは説明は必要ありませんよね。
体を動かせば、単純に体力・筋力の強化につながります。

2017年 体力運動能力調査
(12歳・男児:スポーツ実施状況別)

肥満傾向児童運動

それ以外にも、日常生活にも必要な
・バランス能力
・複数の動作を同時に行う協調運動

を手に入れることができます。
いわゆる
・運動神経がいい
・器用になる

ということです。

これらの能力は、幼少期に取り組むべきと
昔からの研究で、強調されています。

主な研究報告や理論:
・スキャモンの成長曲線
・長期競技者育成理論
・コオーディネーショントレーニング(児童の感受期)

②認知機能
身体活動(トレーニング)は
認知機能を向上させます。
認知とは
・理解
・判断
・論理

などの知的機能を指します。
解釈を広げると、
・メンタルタフネス
・自己認識
・自己肯定感
が高まる
ということです。

つまり、ストレスフルな環境でも、
”忍耐強く、あきらめず、
自分をコントロールできる”

ようになっていきます。

これらのことを幼少期〜思春期に
身につけることは不可欠です。
幼い時から身体活動量を
増やしていくことが重要になります。

安全なトレーニングを子供達に。

子供は”小さな大人”ではありません。
トレーニング内容はアレンジする必要があります。
しかし、トレーニングの原則は同じです。

自体重やラバーバンドを負荷とし、
大人と同様のトレーニングプログラム
を提供してもいいと思います。

筋力を高めるためには、
フリーウェイトやマシンウェイトを
活用したウェイトトレーニングが有効です。
しかし、これらは運動強度が強すぎるため、
ジュニア世代に対しては
安全ではないと考えられています。

理由は、骨端線の損傷の可能性です。
骨端線が閉じてしまうと、
そこで骨の成長は止まってしましますからね。

骨端線の損傷は、
・不適切なトレーニング技術
・不適切な運動強度
・有資格者の指導/監督の欠如
が原因
と言われています。

トレーニング有資格者が指導し、
正しいリフティング動作を習得し、
トレーニング指導者が、
適正な運動強度を調整しているのであれば、
ジュニア世代の子供たちも
ある程度の高負荷トレーニングを
実践しても安全
と言えると思います。

とはいえ、
”本格的な筋力トレーニング”は
”高校生以降の年代”

でいいと個人的には考えています。

中学生よりも下の世代は、
”自体重を中心としたトレーニング”
と、軽量のウィエトを活用して、
”エクササイズテクニックの習得”
をするところまでで十分と考えています。

まとめ

幼少期の習慣は、
大人になるまで続きます。

子供の頃からトレーニングをしている人は、
・より健康な身体を手にすることができる。
・より健康なメンタルを手にすることができる。

健康な子供は、健康な大人になっていきます。
幼少期からの運動習慣をぜひ作ってください。
特別なスポーツをする必要はありません。
楽しく体を動かして遊んでくれればO.K.
身体機能とともに認知機能が向上します。

実際、トレーニング指導をしていると感じることです。
運動経験がある人は、当たり前ですが、
トレーニングがスムーズです。
”より強度が強いことができる”
もしくは、”挑戦できる”
諦めないので、トレーニング成果も変わってきます。

もちろん、運動神経は先天的なものあります。
でも、後天的なもの、
日々の生活習慣などで、
大きく変わる部分だと思います。

どんな人でも、幼少期から
トレーニングをしていれば、
”平均的な運動能力”は手に入る。
”何事にも積極的に取り組む姿勢”が手に入る。

子供たちとぜひ、体を動かしてくだい。

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