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行動を具体化する!ポイントは”数字”です。

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしています。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

僕は今、自分が食べているものの
マクロ栄養素をざっくり算出して、
記録をつけています。
(前回の記事参照)

数値化することで、
・過去との比較ができる。
・現在の傾向がみえる。
・未来への予測と改善策が作れる
と、
・時系列での比較ができる
・予測と対策ができる

というメリットがあります。

数値化することで、
変化を促すためのポイントが見えてきます。

いかに数値で(定量的に)評価するかがポイント

ダイエットでもスポーツ競技でも、
取り組んでいる人は、頑張っています。
ただ、”どれくらい頑張っているのか”
ということを明文化できていますか?

”痩せるために食事制限をしよう。”
”パフォーマンスを上げるために運動強度をあげよう”

正しいことですが、これだとちょっと抽象的。
人によって”捉え方”が様々です。
つまり、定性的な評価で、
主観がメイン
になってしまう。
取り組んではみているものの、
・いまいち成果が出ない
・やりすぎてしまい、ストレスになる。
といって、途中で離脱する要因になってしまいます。

従って、

・どのくらいの食事制限をするのか。
例:
”痩せるために食事制限をしよう。”
⇨ ”糖質をカットして、1日の摂取カロリーを1,800kcal以下にしよう”

・どのくらいの運動強度にするのか。
例:
”パフォーマンスを上げるために運動強度をあげよう”
⇨体重比1.2倍の重量でスクワットを10回できるようにしよう”

などの数字を入れ込む(定量的評価)ことで、
行動が明確になっていきます。

僕の食事記録を例にして、もう少し話をします。
僕のざっくりした食事記録からでも、
身体を絞っていくためのポイントが再認識できました。

僕の食事内容の現状の傾向として、
・1日平均の摂取カロリーが少し多い
推定の必要量に対して、平均100kcal多い。
・PFCバランスの糖質も比率が高い。
⇨P25%:F35%:C40%。
という点が数値としてでました。

そこで、体脂肪を減らしていくためには、
・運動をするか食事を減らす。
・PFCバランスを変えていく。
という2点が必要だと思ってます。
ただ、これだと、まだ不明瞭。

・1日の30分程度の有酸素運動を追加、
 もしくは、現状からご飯1膳分の食事量を減らし、
 1日平均100〜200kcalのエネルギーマイナス収支を作る。
・1回の食事あたりの炭水化物量を50g以下にし、
 (コンビニおにぎりが、炭水化物40g前後)
 炭水化物の比率を20%程度におさえる。
というくらいまで、具体的な数値設定をすることで、
対策(行動)を設定することが容易になります。

定性的な評価を、定量的な評価に変えていく。

今は、さまざまなツールがあります。
それらを有効活用することで、
今まではちょっと抽象的だった評価が、
より具体的な評価に変わってきています。

特にスポーツの世界は大きく変化している。
昔は実験室の中にしかなかった、
・加速度計
・トラッキングシステム
・GPS
などのデバイスが手に入りやすくなり、
実際の指導現場でも活用できるようなっています。

「彼のボールは”伸び”があるよね。」
「彼は試合中、”ハードワーカー”だよね。」
といった概念が、
・ボールの回転数、回転軸の傾き
・選手の移動速度、スプリント回数
などの項目で、
”リアルタイムで数字を確認”
することができるようになりました。

いいパフォーマンスとはなんなのか。
項目分けをして、それぞれを数値化して表す。
そうすることで、基準値が見えてきます。
その基準に達するために、
・どのような技術を習得すべきか。
・どのような身体能力を高めるべきか。
取り組みが明確になっていきます。

これはスポーツの世界だけではありません。
皆さんの仕事や日々の生活も同様です。
「あの人は営業力がある」
「あの人はコミュニケーション力がある」
みたいな概念も、できる限り数字で表します。

もちろん、個人の特性はあるかもしれません。
(元々、人と話すのが好きとか得意とか。)
しかし、個人の特性によらない
”数字で表せる部分”にフォーカスします。
例えば、
・セールス/アポの件数
・顧客(相手)に会う頻度
・会話中の相槌の数
など、行動を回数でカウントできる項目があるはずです。
まず、行動量を数値化する。
ここが基準に達していないなら、
やはり成果が出るのは難しい。。。。
頻度が増えることで、成否の判断もできる。
行動の見直しができ、行動の精度も上がっていくはずです。

※これは、最近、読んだ書籍
「数値化の鬼 ーー 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法」
安藤広大  著
を参考にしています。

まとめ

何事も成果を出すためには、
具体的な行動が必要。
”行動の基準”があると
計画が作りやすくなります。
そのために数字を活用です。
これはどのシチュエーションでも実施できます。

「痩せたい!」なら、
○kg、痩せたいのか。
食事量は○kcalにしなくてはいけなのか。
週○回の運動頻度が必要なのか。

「スポーツパフォーマンスを上げたい!」なら、
○kgの重量を扱えるくらいの筋力が必要なのか。
○cmくらいは跳べなくてはいけないのか。
試合中に○kmの距離を移動しなくてはいけないのか。
これらを達成するために、
週○回のトレーニングが必要になるのか。

「仕事の売上を上げたい!」なら、
○人の顧客が必要なのか。
顧客を集めるためにどのような集客方法を用いるのか。
選択した集客方法を○回、実施するのか。

数字で表すと、
より具体的な行動が見えてくるし、
実施頻度も増えていきます
まず、行動量を増やすこと。

行動量が増えれば、
多少期間はかかるかもしれませんが、
”行動の精度”も自ずと上がっていきます。

成果を出すための必要項目の細分化と選択。
そして、選んだ項目の数値化。
設定した数値目標に対する行動。
行動を振り返って改善。
いわゆるPDCAってやつですね。
このサイクルを回して、
いろんなことで成果を出したい。
(最後は、自分自身への言葉です。。。。)

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