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“家を買う能力”について考える話
本題に入る前に、個人的に敬愛するこばかなさんについて少しだけ。
この、こばかなさんの企画「こばかなスケッチ」が最高なのだ。
□本を読んでもわからない、覚えていられない。
□話を聞いても、難しくて入ってこない。
こんな誰もが感じているモヤモヤを、こばかなさんはシンプルな解決法で示してくれたと思っている。
更に蛇足だが、私がnoteをやろうと思ったのも、この人のおかげだと言っても過言ではない。
ありがとう、こばかなさん。
勝手で恐縮ではあるが、今後も全力で参考にさせていただきたい。
“行動する条件の話”
先ずは早速、このこばかなさんのイラストを引用した、THE GUILDの代表、深津 貴之さんの記事を見ていただきたい。
詳細については上記の記事がとても分かりやすいので割愛するが
行動 = 動機 × 実行能力 × きっかけ
「フォッグの消費者行動モデル」という概念モデルがあるらしい。
個人的に、とてもとても、腑に落ちた。
さて、そしてようやく本題。
私はタイトルの通り“家”に携わる業界に長年身を置いてきた身だ。
そんな中で
ずっと感じつづけている違和感がある。
それをこの式を引用して表現してみる事にした。
完全にパクらせていただいた形だが、これは許されるのだろうか。
もとい。
決定的に多くの人に“能力”が足りていないと感じるのだ。
そして、このぽっかり穴が空いたままの構図が成り立ってしまっている事が、僕がずっと感じつづけている違和感の正体だと思う。
ここで重要なのは、この構図が足し算であることだ。
仮にこれが“掛け算”だと仮定すると「能力=0」ならば「答えも0」になるが、足し算であるならば、なくても方程式は成り立つのだ。
つまり「 “能力”が無くても家は買えてしまう 」ということ。
僕がこれから伝えていきたいのは、決して
“能力”がない人は家を買うべきではない、という話ではない。
“能力”があった方が、より良い家、後悔しない家になると思うよ。
という事だ。
とは言っても、これらの“知識”や“情報”や“経験”は、自然に身につくものではない。
きっとほとんどの人が、広く深く難しいイメージを持っているだろうし、それはきっと正しい。
□いくらかけるべきかなんて自分は判断できない。
□勉強するなんて面倒でやってられない。
□家が欲しいだけで、知識が欲しい訳ではない。
もしかするとほとんどの人がこう思うだろう。
そりゃそうだ。
僕だって“法律は知っておいた方がいいから学ぼうよ”なんて言われてもゴメンだ。
なんならいくらかもらったとて、やりたくない。
ただ、これから買う人も、僕自身も、だからと言ってあっさり諦めるべき事じゃないという気持ちがなくせない。
こんな事がおきたんだから尚更だ。
一般的に多くの人は、ローンを組んで家を購入する。
ローンを否定する訳でも、家を買うべきじゃないと言いたい訳でもない。
家を持ちたいと思う気持ちは、否定されるべき感情ではないと思う。
でも、やはり個人的に感じるのは、数十年ものローンというものは「常識」や「そういうもんだから」なんて言葉で済ますべき事ではなく「未来の自分からお金を借りて行う作業」である事を、しっかりと考える必要があるということ。
少なくとも僕なら、未来の自分に「もっとしっかり考えて買ってくれたら良かったのに」なんて言われたくないし、言わせたくない。
随分と長い独り言になったが、僕の中で結論は出ている。
「論より証拠」
今こんな状況だからこそ、今できる事を僕もやらなきゃとようやく思えた。きっと誰にとっても、色々な事を考え直すタイミングになるのだろう。