闘う君の歌を、闘わない奴らが笑うだろう。
noteでフォローしている方が自著の電子書籍を紹介していた。
私は今から大学院に進学する。なので自分のことを研究者と言うのはおこがましいが、今後は教授や助教をはじめ研究室内の博士達とコミュニケーションをとる。
彼ら、彼女らは立派な研究者だ。どんな悩みがあるのかを知りたいと思い、上記の電子書籍を購入してみた。
まだ全部読んだわけでは無いが、なるほど研究者の日常のストレス内容が見えてきた。私は20年ほど社会人をしてきたが、研究者には社会人とはちょっと種類が違うメンタルの強さが必要なのだと思った。
例えるなら、研究者は陸上競技の「中距離走」のようだ。800m〜3000mの距離を走るのが中距離走になる。私は中学生の時に陸上部だったが、このくらいの距離がいちばんキツイ。
有酸素運動と無酸素運動のちょうど中間くらいの距離。最初から全力で走るとスタミナ切れを起こすし、ゆっくりマイペースの維持をしたくても周りが走るペースを上げたら、長距離走みたいなペース配分ができないのだ。
研究者のストレスの原因は様々だが、傍から見ていたら【比較される】ことと、【焦り】のストレスだと思う。マイペースで仕事をしていたら置いて行かれるのだ。社会人よりも速い競争に巻き込まれているように見える。
社会人の競争は、長距離走もしくは短距離走だ。それぞれ仕事の哲学があるだろうが一般的には、営業職は短距離走のイメージ。総務などの事務作業は長距離走のイメージだ。そして皆それぞれの好きなペースの職種に就けばいい。
自営業でもそうだ。短距離タイプと長距離タイプに分かれる。私は長距離タイプの経営者だったが、短距離タイプの経営者のフットワークや熱量の高さを真似することはできない。まぁ、長距離の戦い方もあるのでどっちもどっちなのだが…。
話を元に戻そう。私から見たら研究者は社会人にはない「独特の速さで走ること」を強いられている。それは短距離走の人から見たら「おせぇな」と思われるだろうし、長距離走の人から見たら「距離がみじけぇな」などと思われるだろう。
でも、実は中距離走が本当に一番きついのだ。私はこの電子書籍を読んでいると中島みゆきの『ファイト』が聴こえてきた。
研究者の皆さま、私も今からそちらの入り口に向かいます。ファイト!
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