登録オファー

春から始まった映像翻訳のオンラインコースが終わり、秋の進級まで一息ついていた矢先、なんと1件の翻訳者登録オファーが舞い込んだ。

通信講座の実践コース修了後に登録していた翻訳者ネットワークを介してのオファー。何度か同ネットワークを通じて求人に応募してみたものの採用には至らず、自分の未熟さを思い知らされてからもう2年ほどが経っていた。
いったい私のプロフィールのどこを見てオファーしてくださったのかわからないが、オファーはオファーである。すでに仕事・家事育児・勉強というキャパぎりぎりの生活なのに、そこに実務まで加わるなんてさすがに無理がある気がするが、しかし今このチャンスを逃したら次はいつになるかわからない。かなり悩みつつ、オファーを受けることにした。

はじめての希望レート提示。正直、相場もわからないし自分の実力もわからない。かなり控えめな希望にしたところ、だいぶ高めのレートを提示され拍子抜けした。
しかしその後、業務委託契約書を読んで改めてビビる。とにかく何か失敗や不都合があったらしのごの言わずおまえが賠償金を払えといわれているように見える。震え上がって信頼できる人物に相談すると、ビビりすぎだと諭された。いただいたアドバイスを何度も読み返し、ざわめく心をなんとか落ち着け、署名・押印。ついに登録してしまった。

現在、業務に使用するツールのアカウント登録に四苦八苦している。たまたま、オンラインスクールの秋コース開始のタイミングも重なり、そちらの設定もバタバタ。もちろん(進級して難易度が増した)課題もある。週末は子供の運動会もある。唯一平和(というかヒマ)なのは日中の仕事である。
現在の生活では、最も時間を必要とする翻訳の勉強(と、もしかしたら実務)がいちばん後回しにされ、最もどうでもいい日中の仕事にいちばん時間を取られ続けることになる。そろそろ、根本的な解決策を検討しなければならない時かもしれないが、可処分所得がこれ以上減っては個人レベルの文化的な最低限度の生活が保障されない。早く翻訳で稼げるようになりたい。

今まで何ら試練らしい試練がなかった我が人生、今が踏ん張り時なのかもしれない。


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