停滞もしくは後退
来春の卒業トライアル合格を目指しているはずの翻訳スクールでの勉強だが、このところ全く手応えを感じられなくなっている。今日の授業でも、自分の中で迷いがあった部分がほとんど裏目に出て、先生の言う「こうしないほうがいい」の指摘がことごとく当てはまってしまっている。これはまずい。このままではまずい。
今期からは木曜夜に受講して、金・土・日と課題に取り組む時間はたっぷり取れているものだから、いきおい何度も見直すことになってしまう。すると、あれもこれも、なんか違うんじゃないかという気がしてきてしまう。それでああだこうだこねくり回して考えて、2回、3回と直してしまう。その結果、原文から離れすぎたり、余計なことを考えすぎて解釈を間違えたりしているパターンも少なくない。もちろん、そもそもの理解が至っていないこともある。
その時は考え抜いて出したベストの答えだと思って課題を提出するが、後からやっぱり違うかも…という不安がむくむくと湧き上がってきて、授業前に配布されるクラスメイトの訳文を見て「しまった!」と気づき、授業を経て確信に変わる。
1度や2度なら、ちょっと苦手な系統の作品だったのかもとか、先生の感覚と合わなかったかなとか思ったりして自分を慰めることもできるが、そんな言い訳は通用しないレベルでやらかし続けている。
先生のコメントには毎度首がもげるほど納得しているし、クラスメイトの訳文にも何度も膝を打ったり目を見開いたりしながら刺激を受けているのだけれど、どうも自分の訳文に反映されない。なんかもう、初っ端から間違っている感じ。見ている方向が違うと言うか、目の付け所がおかしいというか。ズレている。
これは一体どうしたものか。単純に英文解釈だけの問題というより、情報の取捨選択というか重みづけのところで間違っている気がする。つまりこれはセンスというやつだ。努力でなんとかなるとは限らない類の能力だ。
このままひとりで勉強を続けていて、果たしてこのセンスというやつをものにすることができる日が来るのだろうか?経験を積めばそうした感覚も身に付くとは言うけれど、私という人間のフィルターを通してしまったら、すべての情報が歪んで伝わってしまうのではないか?ひたすら間違った方向に進み続けてしまうのではないか?
もう自分が全く信じられなくなってきた。ひとりでできる自信がない。
今度こそは諦めない、絶対に合格して仕事をするんだ、どんなに時間がかかっても挑戦しつづけると決めているけど、こうも目標に近づけない、むしろ遠ざかってさえいるような状況が続いてしまうと、つい逃げ出したくなってしまう。放り出したくなってしまう。
乗り越えるには努力あるのみ。やめたら負け、続けたもん勝ち。これを乗り越えたら、たぶん少しは成長した自分が待っているはず。
諦めるなよ、がんばれ自分。
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