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オーガニックコットンの大切な役割

オーガニックコットンとは?

オーガニックコットンの定義ってご存知ですか?

「オーガニックコットン」という言葉は見たり聞いたりしていて
オーガニックなんだから、なんか体に良さそうだなーというイメージでしかないと思うのですが、きちんとした定義があります。

「オーガニックコットン」とは

オーガニックコットンは一般に、インド、トルコ、中国、米国の一部などの亜熱帯諸国で、遺伝子組み換えされていない植物から有機的に栽培され、化学肥料や殺虫剤などの合成農薬を一切使用しない綿と定義されています。認定有機表示で許可されているもの。その生産は、生物多様性と生物学的サイクルを促進および強化すると考えられています。

Wikipediaより引用

3年以上、使用を禁止されている農薬を使わず、基準に定められた有機肥料などによる土づくりを行われた農地で育てられた綿花のことをいいます。

「オーガニックコットン」の認証を取得するにあたっては、コットンを栽培している農地で働く人たちの安全や児童労働、労働搾取のない働く人の環境も守られているのです。

そのほかにも動物実験の行わないアニマル・ウェルフェアの考え方も基準の中に含まれており、様々な厳しい基準をクリアしてようやく「オーガニックコットン」と名乗ることができるそうです。


オーガニックコットン製品とは?


時間と手間をかけて育てたオーガニックコットンを使った製品であることはもちろんのこと、紡績、糸、織布、染色加工、縫製などの製造のすべての工程で、トレーサビリティ(追跡可能性)をしっかり確保し、化学薬品の使用による健康や環境的負荷を最小限に押さえ、労働の安全や児童労働など社会規範を守って製造した綿製品をいいます。


なぜオーガニックコットンがいいの?


一般的な綿花栽培には、大量の化学肥料と農薬が使われています。
農薬が及ぼす環境への負荷、綿花を栽培する農家さんへの健康被害は深刻です。
環境に影響を及ぼす化学肥料を使うことは、土壌への汚染に繋がります。
土壌が汚染すると、土の中にいる微生物にも影響が及び、綿花が育つための土壌の力もどんどん弱くなっていきます。

また、安価に売られているコットン(綿100%)を見てもわかるように、本来のコットンの色(生成り)とは違い、真っ白や鮮やかな色のコットンがたくさんあります。

鮮やかな色を出すには、一度漂白剤を使い脱色して真っ白にしないと鮮やかさは出ません。ということは、漂白剤を使用しているということなのです。


普通の綿と何が違うの?


一般的な方法で栽培された綿でも残留農薬はとても少なく、収穫した綿花を区別することは難しいです。
ここで、認証機関が重要な役割を果たします。

基準を満たした栽培方法で、かつ継続して管理されているかを確かめます。
これによりオーガニックコットン製品は、いつ、どこで取れた綿を使っているのかがわかるのです。
収穫された綿花自体にはオーガニックコットンと一般綿での大きな違いはなくても、その背景には大きな違いがあるのです。

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