地図は日本語のままでお願いします
観光ガイドブックの多言語化をしていると、
翻訳コスト削減のためか、地図は「英語」のみにしてしまうパターンをしばしば見かけます。
ただ、中国語訳について言えば、
同じコスト削減であれば、「日本語のまま」のほうが絶対にいいです。
中国の方にとって、日本の地名はその漢字をそのまま中国語音で読むもの。
「東京」は”Tokyo”ではなく”Dong1 jing1”、
「大阪」は”Osaka”ではなく”Da4 ban3”なのです。
この規模の都市であればまだ分かる人も多いとは思いますが、
地方都市だとか、個別の観光スポットだとかになると、もう無理でしょう。
”Qing1 shui3 si4”なら知っていても、”Kiyomizu temple”なんてものは知らないのです。
日本と中国、台湾で漢字は若干違いますが、
それでもすべてアルファベットにされるより、かなり分かりやすいでしょう。
これから中国語のガイドブックを作ろうという方は、
くれぐれも中国語版の地図を英語にしないでくださいね。