Today➡️ピアニスト青柳いづみこ2010.12.02〜綺麗「jolie ジョリー」と美しい「Beau ボー」
〜2010.12.02
コンサートを聴きに行く時
事前にCDで予習をしたほうがいいのか?
という問いに、
ピアニストの青柳いづみこさんは、
「してほしくない」と答えるそうです。
演奏は、比較して聴くものではないし、
コンサートにはその瞬間でしか味わえない面白さがあるからだとおっしゃいます。
あるとき、ピアノの弦が突然切れたそうです。
普通なら集中力も途切れ、心臓バクバク。
でも、そのとき何かが変わった。
「大丈夫なの?」
という聴衆の気持ちが伝わり、
逆にリラックスして弾けるようになったというのです。
聴衆が予習をすると、
この曲はこんなものだという先入観が生まれ
自分の感性で演奏を聞く事が難しくなる。
音楽は、本来、理屈抜きの感動をもたらすものだと。
そして、その顕著な表れが、アンコールの時だと
想像してみてくださいね。
⭐️⭐️2024.12.02
数年前にいづみこさんの
講演を聞いた
彼女の祖父は翻訳家の青柳瑞穂さん
フランス文学のモーパッサンの翻訳などを手掛けた人だ
そのおかげで、
世界文学全集も自由に読むことが出来たし
いづみこさんがピアノを習ったのも
祖父のピアノ好きによるものだ
彼女が今住んでいるのは
祖父が「阿佐ヶ谷会」という文士の会をつくり、
多くの売れない作家のために
お酒と将棋を楽しむ場所として提供した家で
作家の中には
大食いの太宰治もいたとか
さて、いづみこさんのピアノ演奏だが
フランスで学んだ大切なこととして
美を捉える感覚、感性のお話があった
綺麗すぎると言われた彼女の演奏
日本人にとっての美は
整然とした綺麗「jolie~ジョリー」こそが美
完璧なものが美と言う捉え方
だが、美しさって「Beau~ボー 」じゃない?
これがフランス人の感性だった
いびつであったり
奇妙なものにさえ美は存在する⭐️⭐️
⭐️⭐️2024.12.2
綺麗「jolie~ジョリー」と美しい「Beau~ボー」
あなたは何に惹きつけられ
美しいと思うだろう?
冬の海の荒々しさ
季節外れの海岸に落ちている流木に
「Beau~ボー」
刻み込まれた皺に
人としての
「Beau~ボー 」
⭐️⭐️
今日はdaisaw33さんの画像をお借りしています
青柳いづみこさんの好きな
ドビュッシーの繊細な音色を感じて