豊かさって　なに？〜見えないものが多くって

昭和時代のアイドルのコンサートに行ってきました。
一番、びっくりしたことは
声量が衰えておらず、
それどころか進化している気がしたのです。

最高のパフォーマンスを見せるために
観客には見せない、陰でやっていること。
見えない部分〜年齢分の積み重ねを想像しました。

歌の合間のトークでは
アナログ時代とデジタル時代
両方経験してる世代として
音についても色々語ってくれました。

人の耳に聞こえない自然界に流れるのは
深層振動（Deep Micro Vibrotactile　）と言うらしく
略して　DMV
最近、脳の活性化や認知症予防に良いとわかってきたようです。

それって音の豊かさじゃない？って思います。
聞こえなくても感じる音、存在があるのですから。

♪　あーあーあー♪
どこまでいってもデジタルは♪あー♪は　あー
きっかりくっきりコピーコピーで何度でも間違いがない。
周波数のどこかでカットされた音であり、

アナログは　　（（（（（あ）））））
いわゆるノイズなのかな？
針を落とす音や空気の音だったり
でもそれが返って温かみになったり
同じ音が再現されなくても
五感を刺激してくれることもある。

ライブって言うのもアナログな世界のように
客席の息遣いも一つの音響になってるような気がします。
その場限りの音があり、
オリジナルな音があるって素敵じゃない？豊かじゃない？

おかしいけれど、おかしくない
目には見えないことだけど
音楽が体に浸透していきます。
胸がドキドキ振動して、100メートルを走った後のようです。
発作でも起きるん違う？と思うくらい響きました。

そして、コンサート会場で初めて出会い
会話した人たちとは一期一会。

お互いにそれぞれの街で生きてる中で
交差する、めぐり逢った時間ってすごい出来事で
豊かな時間の中にいた気がします。

左隣に座った人は知らない街の人。
お互いに一人でコンサート会場へ来たことから
「よろしくね」と笑顔で会話を始め

右隣に座った人はご夫婦でした。
彼らのチケットは、東京の息子さんのプレゼントでした。
こんな話を聞けたことは
後から後から思い出に変わっていく気がします。

名古屋からやってきた人とも大いに話をしました。
偶然、名古屋に行きたいと
近鉄特急を調べていた矢先でもあり
ちょっとした不思議な幸せを感じました。