己所不欲 勿施於人 “己の欲せざる所は、人に施すなかれ“とは?
“子貢問て曰く、一言にして以て終身之を行なう可き者有りや。子曰く、其れ恕か。己の欲せざる所は、人に施す勿かれ。“(衛霊公十五、二四)
子貢問曰 有一言而可以終身行之者乎 子曰其恕乎 己所不欲 勿施於人
「論語」(孔子)で、色々な解釈がある所です。
子貢が尋ねました「一言、生涯貫き通すべき言葉はありますか。」と。すると、先生(孔子)が「それは「恕」=思いやりです。それは、己の欲せざる所は、人に施すなかれ(自分が好まないことは、他人にしてはならない)、ということです」
https://manapedia.jp/text/3766
なるほど。思いやりが一生涯貫き通すほど大切なことなんだな。自分が嫌だと思ったことは、他人に強制してはいかんのだな。
そんなふうに長年過ごしてきました。
ところで、最近「己の欲せざる所は、人に施すなかれ」って本当はどういう意味よ?と疑念が湧いてきました。仕事だから、収入になるから、と強要されることでも、自分がやりたくないから、やりたくない、そういう想いがふつふつと湧いてきて、しかし、お金ないのも困るしなぁ、でも、やりたいことしかやりたくないなぁ、と思うようになってきたからです。
その時に再会した「己の欲せざる所は人に施すなかれ」という言葉。人生のテーマのような気もしてきました。
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