9月18日 Managing Oneself: Revolution in Society 生き方革命 サントリー新浪社長「45歳定年」にドラッカーはなんと言うだろうか?
おはようございます。こちらの続きです
「自らをマネジメントする」シリーズ、続きます。
#9月18日 #Managing_Oneself_Revolution_in_Society #生き方革命
#働く者が組織よりも長生きしかつ組織を動けるようになった 。
#サントリー の #新浪社長 (62歳)が、#45歳定年制 を、と #定年延長反対 と語ったことが波紋というか、炎上を呼んでいます。
その後本人は釈明
日商会頭、同友会は新浪発言を批判
45歳定年制 経済同友会代表幹事“反対”
https://news.yahoo.co.jp/articles/376e1403bc06f8ac1dee5925bf257f4cd9339de4
政策側が、著名経営者やコンサルに賛否両論ある極論を語(ブチ上げ)させ、実力者が、「まあまあ」となだめる。一種の「観測報道」ですね。市場や世論からの反応をリアルに知るために使われる古典的な方法です。
少子高齢化が進み、現役就労世代の負担をこれ以上増やせば、流石にやばい、と感じているから、余計に年金支給を遅らせたい政府は「定年延長制」を語り、固定費を最小化したい企業経営者側は、「45歳定年制」導入を語る。
要は、国民の生活費・人件費を、国負担にするか、企業負担にするか、それで綱引きしているという構図です。
ここ30年、消費が低迷している一因として言われている笑い話があります。
それは「車が売れないのは社員の給料が安いから」というものです。
給料が伸びない、就労世代の負担が増えているため、消費活動に回らない、という現実を皮肉ったものです。
ドラッカーは30年前にこう記しています。
これまでの社会は、いかに個を尊重するにせよ、あくまで二つのことを当然としてきた。第一に組織はそこに働く者よりも長命であり、第二にそこに働く者は組織に固定された存在だった。(中略)
アメリカでは、働く者が組織を動くことは一般化した慣行である。そのアメリカでさえ、働く者が組織よりも長命であって、したがって第二の人生が必要になるなどということは、誰にも心構えのなかった革命的な変化である。退職制度を含め、既存のいかなる制度も想定していなかった事態である。アメリカ以外では、今日に至るも、働く者は組織を動かないことが前提とされている。これを安定と称している。(『明日を支配するもの』232ページより)
ACTION POINT
#あなたにとって意義のあるセカンド・ライフを構想してください 。
#NPOを含め関心のある仕事を列挙してください 。
なんと、ドラッカーは、日本の解決がモデルになる、と記している。
日本は、働く者が動かないようにすることによって、社会として歴史上類を見ない成功をおさめてきた。それが終身雇用制であった。終身雇用制の元では、個々の人間をマネジメントするのは、明らかに組織の方である。個々の人間は動かないことを前提としている。働く者は、あくまでマネジメントされる存在だった。私は、日本が、終身雇用制によって実現してきた社会的な安定、コミュニティ、調和を維持しつつ、かつ、知識労働と知識労働者に必要な移動の自由を実現することを願っている。これは、日本の社会とその調和のためだけではない。おそらくは、日本の解決が、他の国のモデルとなるであろうからである。なぜならば、いかなる国といえども、社会が真に機能するためには、絆が不可欠だからである。もちろんその暁には、日本は今日とは全く違う姿となっているであろう。あらゆる先進国が、今日の姿とは全く違うものとなる。自らをマネジメントすることができ、マネジメントしなければならないという知識労働者の登場は、あらゆる国の社会を変えざるを得ない。(『明日を支配するもの』233ページより)
今日もやっていきましょう。
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