#12月25日 メリークリスマスの月曜日のランチタイムです。
クリスマスなので、神のことが考えたくなるタイミングなのでしょう。
#ドラッカー365の金言 でも、#実存主義 の #キルケゴール を取り上げて語るテキストとなっています。
#The_Unfashionable_Kierkegaard (流行らないキルケゴールの思想)
#信仰
今日のテキストも1994年発刊の『 #すでに起こった未来 』の12章 #もう1人のキルケゴール 296ページより 初出は「スワニー・レビュー」誌、1949年。
本文はこちら↓↓↓↓
キルケゴールの著書は人間一人一人の個別的、具体的な存在としての真理を追究したことが理由で、人々の精神的な支えとなり、2度の大戦後、キルケゴールのブームが起きました。
ドラッカーの本レポートは1945年終戦後4年目の1949年に発表されたタイミング。戦争を生き延びた人たちが、戦争で破壊された街や多数の死を目の当たりにして世界の将来に絶望に感じるなかで、人は自分だけの生きがいになる理念であり、信仰において実存できると説いたキルケゴールの「実存主義」哲学に人気が集まったのでしょう。
「人間の実存はいかにして可能か」という問いに対して、キルケゴールは、
#ドラッカー は、戦後の混乱時、戦災の痛みに対して欧州人の間にキルケゴール・ブームが起きたことを分析しましたが、2011.3.11の東日本大震災・津波・放射能に襲われた我々日本人はどうだったのでしょうか。
一般に日本人は、宗教に強い信仰心を持たない、と言われていますが、実際のところ、外発的動機として「お金」で動く人がほとんどであり、海外から「エコノミックアニマル」と呼ばれるほどお金への執着が強いと言われてきました。
しかし、2012年に行われた「 #東日本大震災が日本人の意識と行動に与えた影響 」調査によれば、仕事が減った、仕事を失ったという人は21%という経済的被害の一方で、寄附行為は2005年に比べ20%増加。
また、家族と話をする、家族を大切にする、家族を大切に考える割合が特に、子供において35%も増えています。(ソース:https://jgss.daishodai.ac.jp/research/news/news_J12-2.pdf より)
当該調査設問の中に、宗教観を問う質問がなかったため、別のレポートをご紹介したい。#前林清和 さんの論文「 #災害と日本人の精神性 」より
欧州ではキルケゴールの哲学を支持し、「信仰」に自己救済を求めましたが、わが国では、「 #無常感 」という人生観のもと、暴動や略奪が起こらない高い #社会倫理観 を持ち合わせているからこそ、「 #今を一生懸命生きる 」とコツコツとできることに取り組んで、戦後の焼け野原からの復興、そして、震災からの復興を成し遂げてきたんだ、ということです。
移民を受け入れたスウェーデンはじめ欧米各国が治安悪化に悩まされているわけですが、わが国で高い社会倫理観が保たれている理由は、国民の人生観が共有されていることなのかな、とも感じます。移民の方に最初に覚えてもらうべきこととして、この「無常感」を入管で教育すべきだろう、ということで、午後からもやっていきましょう。メリークリスマス!
#信仰は人に死ぬ覚悟を与えるしかし同時に生きる覚悟を与える 。
#社会による社会の救済は常に失敗してきました 。
#個としてのあなたおよび社会的存在としてのあなたを支えている生きる目的は何でしょうか 。