11月13日 Management by Objectives and Self-Control 目標管理の狙い
本日13日水曜日の #ドラッカー365の金言 テキストは、1954年に発行され、ユニクロの柳井会長はじめ、戦後の多くの経営者が参考にしたという。70年後の現在でも参考にする人が後を絶たないと言うマネジメントの名著『 #現代の経営 』11章 目標の設定と自己統制 より。1987年版では 上巻 175〜184ページです。
ところで、玉木・国民民主党党首の不倫スキャンダルが立民から写真週刊誌FLASHにリークされ、一瞬話題になりましたが、すぐに沈静化しました。
国民民主党が公約とした「103万円の壁の突破」を阻止しようとする財務省の意図を汲んだものだったのでしょうか?国会初日にリークをぶつけ、玉木失脚を狙ったものでした。
しかし、x.comの世論は、「辞めるな」という声とユニークなのは「これは仕方ない」の声(笑)。
国民民主党は、玉木代表の処分をめぐって両院議員総会を開きました。その結果、下されたのは、玉木代表続投であり、首相指名投票も玉木氏にすると決定した。
x.comでは「残念なニュースではあるものの、スキャンダルに負けず、仕事してくれればいい。103万の壁を壊す方に注力してくれ」という声が大半だったように感じました。代表的な意見?がこちら。
それだけ、就労層にとって、現在の重税感からの解放は切迫感がある、ということです。この世論を財務省はなんとかしたいのでしょうが、逆に、「玉木、仕事しろ!」と期待の声が集まったようでした。
国会後、有楽町で開かれた謝罪演説でも
批判的な空気よりも画面や聴衆からは「玉木、仕事しろ!」「早く手取りを増やしてくれ」と減税への期待溢れる様子が見受けられました。
さて、今日のドラッカーテキストのテーマは、目標管理の狙い。
組織の目標管理と言えば、組織が社員に対して上から指示命令的に目標を設定させる、というやり方が一般的になされています。
企業のマネージャーが「上からの統制・命令・説得」に従って社員の行動を強いて、「上からの統制」で目標値が定められ、それを上意下達され、ノルマとして背負わされ、1年間追われると言うやり方です。そのゴリ押し式のやり方は、需要が旺盛だったモノ不足時代には有効でした。
ところが、ドラッカーがもともと言っていたことは違います。個々の社員が、客観的必要性から自らが進んで改善行動に自発的に行動することから社会が改善に向かう姿こそ理想の姿と信じていました。
ドラッカーの目標管理(MBO)は、個々の社員が自ら目標を設定し、自己統制を重視する手法で、個々の社員の自主性を重視された考え方です。
最近、新しい働き方として、リモート組織が広がりつつあります。著名なリモート組織の1つにソフトウエア開発企業「GitLab」があります。
同社では、目標管理がオンライン環境での協働を促進するために活用されています。GitLabは透明性とコミュニケーションを重視し、リモートワークの特性を活かした目標設定と進捗管理を行なっているそうです。
同社は、SMARTのフレームワークを活用して、Specific(具体的)・Measurable(計測可能)・Achievable(達成可能)・Related(経営目標との連結)・Time-bound(時間制約がある)に基づいて、マネージャーが目標設定を行なって、マネージャーが個々人に期待しているパフォーマンスを明示することで、個々人の解釈のズレを減らす効果が見込めます。
例えば、以下のような目標設定によって、
ドラッカーもGitLab社も個々の社員の自己管理とチームの協働によってパフォーマンス向上を記しています。
ファシズムの全体主義を見知っていたドラッカーは、個々人の可能性を活かすことで社会全体の幸福の実現を説いた人です。彼の目標管理の狙いは、組織に個人が従属させることではない、という点がポイントです。個人と組織、社会との関わりかたは、人生のステージが変わるごとに考えさせられることになります。今日もやっていきましょう。
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